The Story of Art Gallery Coffee shop Memories 42.暗闇のトライアングル |
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きらきらと光るガラスの器に、たくさん盛ったグリーンサラダ。黄色のパプリカと櫛に切って並べたトマトの赤い色どりが鮮やかです。 ハーヴ入りの粗挽きソーセージをボイルして、卵は目玉焼きにしました。慎吾さんは生卵が苦手なので、焼き方はターンオーバー……両面焼きです。 さくっとした音を立てるバターナイフ、少し厚めに切ってあるトーストに塗ったバターが、とろりと溶けていきます。 朝の慌ただしさを、ひととき忘れさせてくれるコーヒーの香り。 黙々と朝食を食べる慎吾さん、ぼさぼさの髪も見慣れました。それはもういつもの風景です。 でも……。 ええと、美味しいのでしょうか? それとも、美味しくないのでしょうか? 何か言って欲しいです。 それは私が、麗香さんを意識しているからなのでしょう。 でも面と向かって、慎吾さんにそんな事を言えません。私は手にしたフォークで、目玉焼きの黄身をちょんと、つつきます。 向かい側に座っている慎吾さんを、ちら……と上目遣いで見ていると、漏れ出る小さなため息。 その瞬間、ぴたりと慎吾さんの手が止まりました。 「……どうしたんだ? 瞳子」 「え? えっ!?」 がたん! と、座っている椅子が跳ねてしまうほどに驚きました。 ため息が、思いのほか大きかったのでしょうか。ソーセージにフォークを刺したままで、慎吾さんの黒い瞳がじっと私を見つめています。 「な、何でもありませんっ!」 心の奥底までを見透かしてしまうような、落ち着いた光を湛えた黒い瞳。 その強い力を持った視線を受け止められなくて、慌てふためいた私は思わず椅子から立ち上がりました。 がん! 「ひぃやああうっ!」 その拍子にテーブルの足に膝を強く打け、息が止まります。私は痛みに耐えられずに、ぱたっとテーブルへと突っ伏しました。 じんじんと痛みを訴える膝小僧が……それはもう大騒ぎです。 激しく脈打つ心臓……恥ずかしくて、とても顔を上げられません。私の顔は熟れたトマトのように、赤くなっているでしょう。 「大丈夫か、瞳子?」 冷静な慎吾さん。もう! 誰のせいだと思っているんですかっ! 「う〜っ」と、唸る私は両腕で顔を隠しながら、そっと慎吾さんの怪訝そうな表情を盗み見ます。 「は、はい。だ、大丈夫です」 強がっても痛みで笑顔がひきつっています、ぜんぜん大丈夫ではありません。打ち付けた膝が、痣になっていなければいいのですが、それを確かめようもなくて。 私は照れ隠しにコーヒーサーバーを取ろうと、痛みを我慢しながらひょこひょこと、びっこをひいてシンクに向かいサーバーを手に取ります。 「お、おかわり、い、いれますね」 上擦った声が、落ち着いてくれません。こぽこぽと音をたてながら、大きなマグカップを満たしていくコーヒー。 ブラックが好みの慎吾さん、ブレンドも特別なんですよ? 気付いていらっしゃるのでしょうか。遙さんにはあまり似ていない、精悍な顔を見つめます。 遙さんに似ているいえば、彩人さん……遙さんが描かれた、慎吾さんの弟さんを思い出します。絵に描き留められた、幼い頃の恥ずかしそうな笑顔。栗色の髪に栗色の瞳は、遙さんと同じ色合い。 美大に通っていらっしゃる彩人さん。 一度お会いしてみたいと思うのですが、なにか事情がおありのようで、入学してから帰省されたことがないと聞きました。 その事情を深く詮索したりはしませんが、せっかくの家族なのに寂しい気がします。 「……瞳子」 家族という大切な絆の温かみ……。身寄りの無い私が、おじさん、おばさん、舞ちゃんと暮らした日々の思い出は、何ものにも代え難い大切なものだから。 「瞳子っ!」 「はいっ!」 びっくりしました。 慎吾さんに大声で呼ばれて、我に返ってテーブルを見ると、コーヒーがマグカップから盛大に溢れ出しています。 「ひゃああ!」 た、大変です! コーヒーの洪水です! 堤防が決壊なのです! 慎吾さんは椅子から腰を浮かせて、お皿を端に寄せてくださいます。 「ご、ごめんなさい、今、布巾をっ!」 ごつっ! 「いったあああああいっ!」 慌てた私は布巾を取ろうとして、今度は椅子の足へと爪先を強かにぶつけました。 みっともない大声を上げ、そのままバランスを崩して前のめりに転びそうになったとき。 「え?」 私は空中を泳ぐような格好で、静止していました。 体を支えているのは、力強い両腕です……。 「危なかったな……よっ!」 仰向けに、ころりと体の向きを変えられました。慎吾さんはやっぱり、とても力持ちです。私は身を竦め、じぃ〜っと慎吾さんを見上げます。 あ、あら、でも……。 (こ、こ、これはひょっとして、お、お姫様が王子様に、だ、抱っこしてもらう格好ではないでしょうか?) そう思った瞬間、体中の血液が沸点を超えたように顔が火照り出します。 青空へと高らかに鳴り響く、ファンファーレ。 きらびやかな遊園地。色とりどりの紙吹雪が清々しい風に舞う中、賑わう妖精や動物達のパレード。私の頭の中で、楽しそうにぐるぐると駆け巡っています。 「どうした、さっきからおかしいぞ。何か心配事でもあるのか?」 「な、な……なんでもありません」 ちょっとだけの不機嫌。 慎吾さんはずるいです。澄んだ瞳で、みんな見通してしまうのに。 私は、きゅっと唇を噛みました。 心配したような表情の慎吾さんは、ふっと表情を緩めて私を見つめます。 視線を合わせると、私の心にある想いが流れ込んでいきそうで……。それが怖い私は、慎吾さんからついっと視線を逸らします。 「……瞳子」 「は、はひ!」 そ、そんなに見つめないでください。 「仕事で二、三日留守にする」 「あ、は、はいぃ……」 ちょっとがっかりです、い、いえ、私は何を期待していたのでしょうか。 「その間、美味い朝飯にありつけなくて残念だ」 え……今、なんて……? 「立てるか?」 すとん、と床に下ろされました。 ぶつけた足の痛みは、どこかへ飛んでいったようです。 「は、はい……」 私は慎吾さんの顔が見られなくて、俯いてもじもじと両手の指を絡ませながら、小さく返事をしました。 ☆★☆ 慌ただしい一日が過ぎ去り、日暮れ時を迎えます。 いつものように、黄昏時の紳士さんと挨拶を交わすと、閉店の時間が訪れるのです。 苦労して、大きなイーゼルと黒板を店内に運び入れ。お客様の姿もない店内で、私はひとりでもくもくと、後片付けとお掃除です。今日いちにち、お店を訪れ てくださったお客様と交わした会話を思い出します。たくさんの人々との、わずかなふれあいを反芻していると、穏やかな気持ちになれるのです。 カップもお皿も銀のスプーンも、綺麗に棚で休ませました。カーテンを引くと、外の世界と隔絶された茶館の店内に、静寂が訪れます。 壁に飾られた絵も、一日の終わりにどこかほっとした様子。 私は店内をぐるりと見回して、ふと考えます。 やっぱり、彼等も眠るのでしょうか? それとも私が居ない時間、楽しいおしゃべりに興じるのでしょうか。 うふふ……おとぎ話ですね。 私はぺこりとお辞儀して「お疲れさま」と、挨拶をします。 最後に火の元をもう一度確認して、店内の明かりを消したときでした。 がたーんっ! 店の外で、大きな物音が響いたのです。 心臓が止まるかと思いました。私は体を竦ませたままで、注意深く入り口の扉を凝視します。 (ま、まさか、ど、ど、ど、泥棒っ!?) がたがたと膝が震えます、閉店間際をねらった強盗ではないかと、背筋が凍る想いに体が動きません。 それでも私は表を確かめようと、掃除用具入れからモップを取り出して握りしめました。ごくりと唾を飲み込み、そろりそろりと扉へ向かいます。 大きく息を吸い込み、いつでもモップを振り下ろせるように構えた私は、左手でドアの取っ手を掴み、意を決して勢いよく開きました。 「……あ、あら?」 でも、扉の外に人影はありません。あの大きな音は、いったい何だったのでしょう。 ほ〜っと息を付いた私は、掲げていたモップと下ろす共に、視線を下に落としました。 その時……。 「きゃああああっ!」 足下に倒れている人の姿に、私はモップを放り出して盛大な悲鳴を上げてしまいました。 ひゃくとうばんです、ひゃくじゅうきゅうばんですっ! 私が電話をしようと、わたわたと店内に戻ろうとしたとき。 「う、う〜ん」 倒れている人影が、小さくうめき声を上げました。 それは、何となく聞き覚えがある声。まさか、倒れているのは。 「れ、麗香さんっ!」 私は、また大声を上げてしまいました。 「あ〜とうこぉ〜」 慌てて麗香さんの側に膝まずいて、体を抱き起こします。 ああっ、お、お酒臭いです……。 「えへへへへへへ」 へらへらと笑い続ける麗香さんは、私の肩に手を付いてふらふらと立ち上がりました。 「あ、あの……」 「いーから、いーから、うんうん、わあってるっへぇ〜らぁいろうぶよぉぉ!」 呂律が回っていません、本当に大丈夫なのでしょうか。 ふと足下に転がっている、お酒の瓶に目が止まります。 ええと、どうやら空のようですが……いったい、この瓶は何本目なのでしょう? 「るるる〜ん、あははははぁ」 麗香さんはへろへろと、おぼつかない足取りで店内に入って行くと、テーブル席にすとんと腰を下ろしました。 「とーこ!」 「は、はい」 「こっちおいれ、とーこっ!」 私を手招きする、麗香さんの据わった琥珀色の目が怖いです。 「は、はい。今、行きますから明かりを……」 「い・い・か・ら・は・や・くっ!」 もう! こんなに酔って……。 私は仕方なく、暗い店内で麗香さんの隣に腰掛けました。 「お水を、お持ちしましょうか?」 「あらひはれんれんよってないもにょ! れしょ、よってるようにみえなひでひょっ!」 お話が通じていません……逆らったりしない方が良さそうです。 けたけたと笑っていた麗香さんが急に萎んだように、はーっと大きなため息をつきました。店内に差し込む月明かりが、ほのかに照らし出す表情。長い睫を伏せた麗香さんの憂い顔を、はらりと流れた髪が隠します。赤い唇を噛んで……何かあったのでしょうか。 「何やっているのかしらね……私」 その静かな口調に、先ほどの酔いは見られません。私は理由を訪ねることもせず、また話を促すこともなく、ただじっと麗香さんの側で自分の存在を示します。 私は、ここに居ますからね……って。 「これまで、随分と頑張ってきたつもり。正直に言うとね、かなり無理もしてきたわ。犠牲にしてきたものもたくさんあった」 身体を起こして、かくんと首を後ろに倒した麗香さんの髪が乱れます。 「それなのに……」 かたかたと小刻みに震える体は、まるで傷ついた小鳥のようです。 「麗香さん?」 「ひょれなろにぃ〜」 「きゃああああああああああっ!」 いきなり麗香さんに抱きつかれ、私は大きな悲鳴を上げました。麗香さんの腕から逃れようと、懸命にもがきます。 「なぁんで! なんでこんな田舎の支社に飛ばされるのよぅ! あの女狐、そんなに私が目障りなのっ!?」 麗香さんにぎゅーっと抱きしめられて、もう息が止まりそうです。 「そりゃ、ちょーっとは無茶な記事書いたり、強引な取材したりしたわよ? でもでも、だからって、第一線から弾き出すなんて酷いと思わない!?」 「わ、分かりました、わかりましたからっ! ちゃんとお話を聞きますから、離して下さいっ!」 「ちょっと」と、という程度が麗香さんと、彼女の上司の方の認識と大きく掛け離れてたのでしょうが、私にはそれを説明している余裕がありません。 「ああっ! きらびやかな世界、緊張した現場取材、私の輝かしい日々っ!」 自己陶酔している麗香さんが叫んだ拍子にバランスを崩し、私と麗香さんは派手に椅子から床へと転げ落ちました。 「あ痛ぁ……」 打ち付けた背中の痛みに、涙が滲みます。暗いのでよく分かりませんが、麗香さんは大丈夫なのでしょうか。 「慎吾の、ばかやろぉ〜っ! あんたの才能は、わたひがちゃあんとわかっているのにぃ!」 ぎゅううっ! 私に抱きついたままで、両腕にますます力を入れる麗香さん。 だ、大丈夫そうですが……。い、痛いです、とても痛いです。 「れ、麗香さん、お、お折れます……せ、背骨が折れちゃいますうっ……」 暗闇の中で切れ切れに訴えるも、麗香さんは体に回した腕の力を、緩めては下さいません。私は麗香さんから逃れようと四つん這いで床を這うのですが、背後からしがみつく麗香さんはもの凄い力です。 (は、は、は、遙さん、助けて下さいっ!) 息も絶え絶えの私は、藁をも掴む思いです。心の中で遙さんに助けを求めるのですが、助けに来て下さる気配はありません。 「ぬふふ〜ん、瞳子って、いい匂い〜」 「ひゃあっ!」 私が着ているジャケットの襟に、手を掛ける麗香さん。 「ちょっと! 麗香さん、やめて下さいっ!」 私はとっさにジャケットのボタンを外して、ぱっと脱ぎ捨てました。 そのまま、ぱたぱたっと床を這い、テーブルの陰に隠れます。 た、助かりました。 ブラウスは酷い皺、取りあえず乱れた髪を整えます。 暗がりで目を凝らして、そっと麗香さんの様子を窺うと、私のジャケットを抱きしめて寝息を立てています。不用意に近づいて、また襲われてはたまりません。私は長い柄の箒を手にすると、麗香さんを突っついてみます。 「……あ!」 手が滑って、箒の柄頭が麗香さんの頭にぽこん! と、当たりました。 「うにゅっ!」 びくっ! と体を痙攣させた後、麗香さんはまた規則正しい寝息を立て始めます。 安堵して、ほ〜っとため息をついた私は、がっくりと両肩を落としました。 「ほんとにもうっ!」 でも、口をついて出たのは安堵の溜息、自然と私の口元がほころびました。 恋に仕事に……胸を張って、真っ直ぐに前を見て。早い時間の流れの中に身を置く麗香さん。 いつも背筋をぴん! と、伸ばして颯爽としている麗香さんに、同じ女性として憧れてしまいます。 彼女のライバル宣言なんて、関係ありません。 でも……。 そんな麗香さんが、普段は人に見せない内側の顔と、その本音に私は驚いていました。あんなに自信に満ちた表情の麗香さんに、こんな脆い一面があるなんて。 麗香さんが抱く、慎吾さんへの想い。彼と対等でありたい……そんな背伸びのようなひたむきさが、麗香さんを輝かせているのかもしれません。 「麗香さんっ! 起きて下さい、風邪をひいちゃいますよっ!」 何度揺さぶっても、むにゅむにゅ言うばかりの麗香さんは、起きて下さいません。 「……もう」 私は仕方なく、頑張って麗香さんの体を長椅子に引っ張り上げます。 二階から毛布を持って降りると、ぱっと広げて一緒にくるまりました。 ……お酒臭いのは、我慢です。 寝息を立てている、端正な顔立ちの麗香さん。夢の街の出掛けている彼女に、届くかどうか分かりませんけど。 「いろいろありますけど、頑張りましょう。ええ、あなたのライバル宣言……ちゃんと受けますわ」 私はくすりと笑うと、麗香さんの耳元でそっと囁きました。 その時、心にちくりと感じた痛み。 麗香さんが、私にライバル宣言なんて、する必要はないのかもしれません。 私はその痛みに気付かないふりをして、ゆっくりと目を閉じました。 ☆★☆ 「あ……?」 誰かが私を呼んでいたような気がします、いえ、夢を見ていたのでしょう。 すみれ色の君……? 耳に残るのは優しい声です……。 眩しさを感じて目を開けた私は、ぼんやりしたままで小さな欠伸をもらしました。私は、なぜ茶館にいるのでしょう? なんて。夢の余韻、気持ちの良さに微睡んでいた私は、大切な事に気が付きました。 「れ、麗香さんっ!」 ばっ! と毛布をはね除けて、きょろきょろします。 「おはよ、瞳子」 「れ、麗香さん……」 「可愛い寝顔じゃない」 テーブルに座って頬杖を付いている麗香さんが、微笑んでいらっしゃいます。 眠気が何処かへ飛んでいきました、寝顔を見られてしまうなんて。 私は立ち上がると、ぷっと頬を膨らませ、肩を精一杯いからせて麗香さんを睨みました。 「あんなに酔って、危ないじゃないですかっ!」 「……ああ。頭が痛いんだから、そんなに大声出さないでよ。やっちゃったみたいね?」 「笑い事じゃありません、いつもあんなに飲むんですか?」 「いつもじゃないわよ、時々……かな。ごめんなさい、迷惑掛けたみたいね」 「そんな、迷惑だなんて」 ぺこりと頭を下げる麗香さん。不思議ですね、怒る気にはなれません。誰だって、そんな時もあります。でも、ちょっと心配になってしまいます。椅子を立って、うーんと体を伸ばした麗香さん。くるりと私の方へ向き直った彼女の表情は、自信に満ちたいつもの表情です。 「今日は木曜日ですけど、お休みになりますか?」 「うん? 休んでなんかいられないわ。木曜日は、ここが私の戦場よ。部屋へ帰って、シャワーを浴びて仮眠か……お昼には顔を出すわ、昼食をお願いね」 「た、食べられるんですか?」 「当たり前よ! ちゃんと食べずに、いい仕事なんて出来ないわよ。私の仕事は体が資本だもの」 目を丸くしている私に、麗香さんは胸を張って答えます。バッグを肩に掛けて、扉へ向かった麗香さんは立ち止まり、こほんと咳払いをして……。 「ありがと」 小さな小さな、お礼のひとこと。 「麗香さん……」 「瞳子ったら悲鳴上げちゃって、かーわいい」 ……麗香さん。昨夜の事を、みんな覚えていらっしゃるのですね? 「わ、私も少し眠りたいんです、早く帰って下さいっ!」 私はぷいっとそっぽを向きます、見送りなんてしてあげません。 「じゃ、あとでね」 肩を竦めた麗香さんは手を振って、さっさと帰って行かれました。 いつもとは、ちょっと違った出来事に、気持ちが揺らいでいます。 茶館を包んでいた宵闇は、光が当たる場所では気付かない事を、私に感じさせてくれました。 さぁ、また今日という日が始まります。 私も開店の準備を始めないといけません、う〜んと体を伸ばした私は勢いを付けて立ち上がります。 あ、麗香さんには何を作って差し上げましょう? 私は頭の中で、昼食のメニューを考え始めました。 |
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