シーボルト台風
近代的な気象観測が始められる以前の台風であり、発生や消滅の時期は定かではない。しかし、各地の報告書を総合すれば、新暦9月18日の午前2時頃に現在の長崎県西彼杵半島に上陸し、55km/hの速さで北東に進行、関門海峡に至った後山口市付近に再上陸し、中国地方を縦断したものと思われる。当時長崎にいたシーボルトは、オランダ屋敷が倒壊する直前に952hPaの最低気圧を観測している。勢力や風速に関して、気象学者の高橋浩一郎は九州来襲時の中心気圧は900hPa、最大風速50m/s、総雨300mmと推測。一方、小西達夫は中心気圧は935hPa、最大風速55m/sと推測した。過去300年間に日本を襲った台風の中では最大級のものとされている。
(台風災害史より抜粋)

 
 これらのデータによるとシーボルト台風がスーパー台風で有った可能性は疑わしいが、温暖化によりスーパー台風が本土に上陸する可能性が指摘されているので、実際上、本土にスーパー台風の上陸が有り得るのか考えて見る事にした。
 以下は、シーボルト台風と類似勢力で本土に上陸した台風のうち、正確な公式記録が残っているものをピックUPしたものである。尚、これには出してないが枕崎台風、室戸台風、第二室戸台風がほぼ同等の勢力であったと推定されている。
このうち上陸時に類似勢力を維持していなかった第二宮古島台風をデータから外すと、上陸時に一番強かったと推測されるのは室戸台風とシーボルト台風の二つである。
ざっと単純に計算すると過去300年間で二つと言う事になり、スーパー台風に肉薄した勢力の台風が本土上陸する確率は150年に一度はあるだろう??と言える。尚、温暖化によるものと思われるが、近年、台風のコースが東日本へ移って来ているので、今後、スーパー台風の上陸する可能性が最も高いのは東海地方と思われる。
 *伊勢湾台風 1959.9.26  紀伊半島 上陸時929hPa  最大風速45.4m/s  高潮潮位3.5m
 *第2宮古島台風  1966.9.5  宮古島 通過時929hPa  最大風速60.8m/s  高潮潮位0.4m
 *9119台風(林檎台風)  1991.9.27  長崎県 上陸時940hPa 最大風速49.7m/s  高潮潮位3.6m
 *シーボルト台風  1828.91  長崎県 上陸時900~935hPa  最大風速55m/s  高潮潮位4,5m