サッカー今昔

 私は、大学時代に4年間サッカー部に所属した。入部して最初にいわれたことは「グランドには破傷風菌がウヨウヨしているから気をつけろ]ということでびっくりした。獣医大のグランドだからさもありなんと妙に納得したが、そのままサッカー漬けの学生生活を送ってしまった。チームは弱かったが、関東大学リーグと関東医歯薬大学リーグに所属し、私は3年生の時に栄光のセンターフォワードを任された。相手ゴールに一番近く得点を要求されるポジションである。一方でマネジャーも兼務した。毎日ハードな練習に耐えながら、日常の雑務はもちろん、練習試合や合宿、他大学との試合日程交渉などプレー以上に苦労は多かったが得るものは大きかった。

 W杯のおかげで1ヶ月間、世界のプレーを堪能させてもらった30年前の自分たちのイレブンと現在の日本代表ちチームの差、さらに日本代表チームと世界との力の差がどれだけあるのかなどをついつい比較して観ることにもなった。プレースタイルの一番大きな差は、昔のFWは攻めるだけ、DFはひたすら相手の攻撃を防ぎゴールを守るだけの人、というように役割分担がほぼ決まっていた。観戦している人はおもしろくなかったに違いない。おもしろくなったのはバスケットのようになったからだ。ボランチなどという言葉も知った。守備的ミッドフィルダーを指すが、ポルトガル語でハンドルを意味するのだそうだ。中盤のかじ取りを担うことからこう呼ばれるらしい。

韓国代表の強さが話題になったが、韓国代表監督フース・ヒディング氏。[全員で攻め、全員で守る」というトータルフットボールを生んだオランダ出身。ここに強さの秘密があったのではないか。
 サッカーは一試合で1万mは走り続ける。しかも、審判の死角ではボコボコやり合う。あんな競技をよくやっていたものだと思う。