水産庁デジタル水産業戦略拠点に山口県下関市が選定されました。
その関係者である水産大学校の松本准教授、水産庁企画課の皆様、漁村総研の皆様が下関に水揚げする沖合底曳船や、ふぐ延縄船が所属している、仙崎漁業無線協会の漁業無線局を視察に来られました。
27メガDSBで使用しているデータ通信では、手書きやFAX、電子メールで入手した情報をデジタル化する必要があり、独自開発したアプリによって津波、天気予報、灯台現況、水温情報、相場の入力や受信データから抽出していること、話せない状況でも、ボタンを押すことで救助要請した船名や位置が伝わることをご紹介しました。
そのほか山口県水産研究センターの各種情報等からの送信原稿作成、ミサイル発射情報を報道より早く周知できる、漁業安全情報伝達迅速化システムなどもご紹介しました。
漁業無線局は24時間態勢で海上関係の情報が集まる拠点であることから、将来、海上通信のさらなるデジタル化でハブ的役割を担うことができないか、MHF/HF帯の電波はとても遠くまで届きますが、デジタル化が遅れている現状があるといった問題についても、お話しさせていただきました。
その後一団は下関の南風泊市場に水揚げする、当無線局所属のふぐ延縄船に行かれ、船舶局の受信状況も確認してただけたそうです。ありがとうございました。
関連リンク
水産庁ホームページ(デジタル水産業戦略拠点の取組について)
一般財団法人漁港漁場漁村総合研究所(漁村総研)ホームページ(デジタル水産業戦略拠点の選定結果について)
国立研究開発法人水産研究・教育機構 水産大学校ホームページ
市報しものせき 2023年9月 No.53 下関発!デジタル水産業
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