竹田動物病院

山口県岩国市周東町にある動物病院です。地域に根付いたホームドクターを目指しております

 
ワンちゃんに一年間にしてあげること。(推奨)
1. 狂犬病の予防注射(毎年)
2. 伝染病の予防注射(毎年)
3. フォらリア症の予防(毎年)
4. お腹の虫の駆除(年4回推奨)
5. ノミ・ダニの駆除
6. マイクロチップの登録(1生に1度)
1.狂犬病の予防注射 毎年1回

人を守るワクチンとなります。生後90日以降のワンちゃんについて接種しなければなりません。ワンちゃんを飼う方の義務となっています。当院からの案内はいきません。回覧板や市からの案内がいきます。委託業務として接種をしています。口傷事故のときにも一番問題となり国の法律で決まっているしなければならない予防です

(岩国市公式WEB) 犬や猫に関すること。狂犬病予防注射日程表など

 

2.伝染病の予防注射 毎年1回(初年度のみ、ワクチンプログラムによって2回〜3回)

この地域にはパルボジステンパーレプトスピラ(人畜共通感染症)の発生が過去にありますが、当院では飼い主様にワクチンの種類を自己責任で選んでいただいています。外のワンちゃんで、田んぼ・公園・草むらや水の中・藪の中など歩かせる場合は一度に多くを予防できるレプトスピラまで入ったワクチンを推奨。都会的なアスファルトや舗装道路の上だけしか歩かせない場合は少し少ない種類のワクチンを推奨していますが、トリミングやホテルのためだけに接種という場合もありますので自由選択性としています。

トリミング・ペットホテルの際に必要です。

 

3.フィラリアの予防 毎年予防駆除

当院では、この感染に起因するであろう症状の初診のワンちゃんが室内犬・室外犬問わず毎年多数来られます。ほぼ100%予防できる病気でフィラリア感染による死亡=寿命ではありません。間違った都会的な考え方の情報もありこちらの田舎では予防意識がまだまだ低い病気に思われます。フィラリア症とは毎年フィラリアを持つ蚊に刺されることにより犬の心臓の中に細長い白い虫が年々増え続け、多数寄生により心臓弁の動きや血液の流れが悪くなることにより発咳や腹部膨満、元気消失などの症状を呈し苦しんで死に至る病気です。ワンちゃんは毛に覆われてるからといっても血管が多い鼻の頭も刺されます。予防期間は各県でも違います。薬は経口と滴下などがあります。

 

 

4.お腹の虫の駆除 (年最低数ヶ月おきに4回)

特に妊婦さんや小さな子供さんがおられる家庭での予防は人畜共通感染症の観点からされることを推奨いたします。詳しくは人のお医者さんに聞いていただけると幸いです。当院では特に散歩時や外のワンちゃん、他のワンちゃんとの接触、高速道路の公園などでの感染?と予測される感染が多いです。残念ながら厳密に言うと予防薬は無く全て駆除薬となります。その場限りの薬の投与となります。経口、滴下、注射などの方法で駆除します。

 

 

5.ノミ・ダニの駆除

ノミ・ダニは、ワンちゃんやネコちゃん、人にまで皮膚にアレルギーや皮膚病を起こす要因でもあります。怖いのはノミによる人の”猫ひっかき病”やダニによるワンちゃんの”バベシア症”です。バベシア症は地域特異性もありますが当院の地域にも一部ありますので草むらや茂みに入れる際には十分気をつけてくださるようお願いいたします。薬は滴下と経口があり、効果は薬の種類にもよりますが基本的に1ヶ月〜1ヶ月半です。

トリミング・ペットホテルの際に必要です。

 

6.マイクロチップの埋め込み登録(1生に1度)

マイクロチップは固体識別番号の入っている小さなチップをワンちゃんの体内に埋め込むことで、迷子など行方不明後保護された場合、公的公共機関や動物病院でリーダーで読み取ることにより、飼い主さんが分かるというシステムです。大震災などで被災したワンちゃんが飼い主さんの元に戻れたという話もあります。

 

 

 

※ワンちゃんの避妊・去勢手術について。

当院での手術推奨時期

オス:生後6ヶ月〜8ヶ月(生後8ヶ月時推奨)

メス:生後6ヶ月〜8ヶ月(体重2kg以上が目安)

それ以降でも可能です。

希望の場合、当日受付はできません。前もって予約が必要です。電話にてお問い合わせください。

当院では、ワンちゃんの避妊・去勢手術を推奨しています。

♀のワンちゃんの場合、初めての発情の前に避妊手術をすれば避妊手術をしていないワンちゃんに比べて乳腺腫瘍になるリスクは1/200になるとされます。それ以外にも子宮蓄膿症肛門周囲腺腫のリスクも低減するとされています。(Long-Team Health Risk and Benefits Associated with Spay/Neuter in dogs Laura J.Sanborn April 1.2007)

♂のワンちゃんの場合、去勢手術をすると前立腺肥大のリスクを減らし、将来的な精巣腫瘍のリスクもゼロとなります。肛門周囲腺腫のリスクも低減させるとされます。

すべての手術において、可能な限り体内に血管などを結ぶ縫合糸は残さないように術後リスク低減のためソノサージシステムという医療器械を使い手術を行います。

手術後、ホルモンバランスが崩れ、太りやすくなることがあります。普段の人の食生活も同じですが、ワンちゃんも太ってきた場合はカロリー量を考えた食事管理をする必要性がでてくることもあります。

 

 

山口県の犬猫飼育関連法律(山口県動物愛護センター)

当院では、新規ご来院された場合や新しく家族であるペットや動物が増えた場合、

簡易的ではありますが”1年間にしてあげること(推奨)”として

この書面を提示お渡しし獣医師の口頭で丁寧に1度だけ

法律・条例も含め説明させていただいています。

これは飼い始めて何をしてあげたらいいのか分からなかったという多数の飼い主様からの要望と

飼い主様の室内犬・室外犬の飼育過失における公共機関からの問い合わせが増えたことにもよります。

ご理解の程、よろしくお願いいたします。

 

TOP