ネーサン!事件です

ネーサン「今日、みんなに集まってもらったのは、他でもない。実は、ローダンシリーズ327巻の表紙絵がブリーに決まった」
グッキー「ええっ、ブリーなんかが表紙になったら購買意欲なくなっちゃうよ〜」
ツパイ「なぜ、ブリーなんかを…」
ネーサン「実は去年の忘年会で、ブリーがダイエットに成功したら表紙にアップで登場と約束した者がいるらしい」
グッキー「ぼ、ぼくじゃ…」
全員の視線がグッキーに集中する。
グッキー「だってさ、いざとなったらテレキネスで体重計の目盛を誤魔化してやろうと考えたんだよ。それが、ラ−ル人の奴ら、次々にいろんな動きをするからさ、計量に立ち会えなくてさ」
アトラン「おっ、原画が届いたぞ。みんな見てみろ。ブリーの奴、得意気な顔をして…、30キロは痩せたみたいだな」

アトラン「まぁ、ブリーのことは置いといてと。そのフォローだけどな、やはり後半のストーリーにお色気をたっぷり盛り込んで…」
ネーサン「うふ〜ん。もちろん私の出番ね?」
ネーサンを無視してアトラン「えーと、たしかハイヌが最近エンジェルとかいう娘と付き合ってると聞いたが…、彼女に登場してもらってと」
ネーサン「え、私のお色気だけじゃ足りないって言うの?。ひどい」「で、そのエンジェルって娘のデータは…」検索中「ふ〜ん、宇宙船のプラズマ脳ね。彼女のどこに色気が…」
アトラン「ネーサン、君だってプラズマ脳じゃないか」
ネーサン「アトランたら、外見や種族で差別するの…」

ローダン「アトラン、誰が心当たりがあるようだな」
アトラン「ああ、USOルナ支局に、エレイネってとびっきりの美女がいてね」
ローダン「私もぜひ見てみたいね」
脚本をめくってアトラン「残念ながら、彼女は私と一緒にネーサンの内部に進入する予定でね」
ネーサン「にくったらしい恋仇め、殺してやろうか」(小声で)
ローダン「残念だな」
アトラン「いや、なんとかしよう。あとで脚本に追加シーンを入れてな」
グッキー「ところでアトラン、楽屋に白髪染めや化粧道具一式が届いてたけど」
ネーサン「髪を黒く染めて、別人に化けて彼女に会うつもりね」
グッキー「で、アトランってバレたとたん失恋って、いつものパターン?」
アトラン「し、失敬な。゛いつも゛とはなんだ」

ハイヌ「皆さん、そろそろ幕が開きますぜ。さぁ、654話、始まり、始まり」
ロルウィク「おい、ハイヌ。その手に持ってるヤカンはなんだ」
ハイヌ「おや、珍しく目を覚ましてたか。残念」

2006.9.13