グッキーの息子

ゴビ湖湖畔にあるグッキー宅に電話がかかってきた。
「おい、グッキー。君の息子がまた悪戯で、掴まったぞ」
「え、今度は何を…」
「テレビ局の女子更衣室で、ぬいぐるみのふりをしてタレントたちの着替えを覗いてたんだ。ぬいぐるみじゃなく、本物のネズミ=ビーバーってバレて、大騒ぎだよ」
「子供の悪戯ってことにしておさめてよ。人間の歳でいえば、三歳ぐらいなんだからさ」
「戸籍上は、三十歳超えてるだろ。太陽系帝国の法律では立派な成人の犯罪だ」
「…」「ん、今、連絡が入った。被害にあった女性たち、みんな告訴はしないとさ」「あとで、息子さん、引き取りにこいよ」
「うん。そうするよ」

グッキーの息子は、受話器を置いて、ため息をついた。
「ったく、パパったら最近、変な悪戯ばかりして。しかもバレたらボクのふりをして誤魔化すなんて…」

     終わり(参・151巻) 2007.2.24