オールド・マンのテスト (188巻より)
オールド・マンの秘密回路゛黒い月゛が、ローダンが正真正銘の本人であることを確認するため、ある歌を歌うテストを命じた。
指定された部屋で、ローダンは歌いはじめた。
すると、傍にいたブリーの顔色が変わる。
(しまった。ペリーの唯一の弱点だった)(ああ、音程が外れてる。歌詞も間違えてる…)
ブリーが頭を抱えてうずくまる中、ローダンは歌い終わった。
メカ性の声が響く。
「オリジナルとかけはなれたメロディ、何箇所も違う歌詞。これらのことから…」
沈黙の数十秒。
「合格です。銀河系広しといえど、これほどの音痴は、大失敬漢、いや、大執政官ローダンただ一人しか存在しません」
終わり
2007.5.9