十二月の夜  (191巻より)

「ボンティナー、よくやった。君の通信で地球滅亡の危機が回避されたぞ」
「サー、偶然です」
「しかし、素早い連絡だったな」
「ええ…」
グッキー「ねぇ、ボンティナー。深海ヨットが拿捕される30分も前に救難信号を送信してるね。もしかして、予知能力?」
「あ…、いゃ、そこがその…、偶然というか…」
グッキー「その後の、お色気モンスターの襲撃で、せっかくの新婚旅行がぶち壊されそうだって、どういう意味?」
アトラン「ふむ、あの事件の前にもう一つ、ボンティナーが救難信号を出したくなる事件があったらしい。もしかしてこれかな」
アトランは、ビデオ映像をスクリーンに映す。
《ポセイドン》内のバー。限りなく全裸に近い服のファンラが、あらゆるテクニックを使ってポンティナーを誘惑するシーン。ファンラに押し倒されたポンティナーの手が通信機に伸び、救難信号「12月の夜」を送信。

2007.5.12