発注ミス 340巻より
「ふむ、物質転送機もシガ星人の手にかかると、ココまで小型化できるのか」
アトランが装置を組み立ててスイッチをオンにすると、直径30センチの転送アーチが形成される。
「はて、このアーチをどういう方法で通過するのだろう?」
説明書を見ても、書いていない。
アトランは、製造元のシガ星に電話をかけた。
「あー、もしもし、今日届いた転送機の使い方のことなんだけどね、直径30センチのアーチを身長2メートル近いテラナーがどうやって通過するのかね」
「え、少々お待ちください。…、…、発注書によりますと、平均的な体格のテラナー用の項目にチェックが入っていませんでしたので、平均身長12センチメートルの我々シガ星人用のものをお送りしました」
2007.10.13