時効警察

パート1

「はい、私が犯人だと認めます」
そう言うと、容疑者は手を前に出した。
「だからください。有名な誰にも言いませんよカード」

「え、何のことでしょう。この事件の捜査は私の趣味ではなく、本業でやっていますし、第一、まだ時効になってませんよ」
 刑事は、にやりと口元をゆがめ、手錠を取り出した。

       終

パート2

この顔だと、みんな簡単に自供するなぁ。
子供のごろ見ていた仮面ライダークウガを思い出して、警戒心が失せたって奴もいたし。
霧山修一郎さまさまだ。

鏡の前で男は、霧山修一郎のマスクを取り、素の十文字疾風の顔に戻った。

    2006.2.9