コンタクト

地球外生命体とのコンタクトをするべく、一人の科学者が出発した。
その方法は、前世紀に想像されていた宇宙船のようなものではなく、空間の穴、ワームホールを通過して一瞬の間に数光年離れた惑星上に移動するという手段だ。
もちろん同じテクノロジーを用いた通信手段で、目的地に到着した後も、相互通信が可能だ。

地球では、科学者が目的の惑星上に到着した頃を見計らって、通信機のスイッチを入れた。
「コンタクト、コンタクト」何かを求めるような科学者の声が聞こえた。
「どうした。何があった」
その問いかけにも「コンタクトだ。コンタクトが」という切迫した声が返ってくるばかり。

そして、帰還予定の時間になり、科学者は地球に帰還した。
マシンから姿を現した彼に向けられた質問はただ一つ。
「コンタクト」とは何のことか?。
科学者は、口を閉ざしたままだ。

そして、このプロジェクトの中心メンバーのみの秘密会議が開かれた。
そして、科学者はコンタクトについて説明したらしい。
しかし、直後に開かれた記者会見で発表されたのは、
「今回は、公表できる成果は一つも無い」
それだけだった。

 続く
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科学者「公表できるか」

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科学者「スタートしてすぐコンタクト・レンズをなくしたから、向こうでは何も見えなかったなんて」

 終わり 2006.11.8 参・映画 コンタクト