ウラとオモテ
「太閤さん、あなたは千利休を処罰したのに、なぜ、その流派が残ることを許可したのですか。しかも二つも」
「実はな、利休のやつ、わしのスキャンダルの情報を握っててな。それを表ざたにしませんという交換条件で表千家を許可したのじゃ。表ざたにしませんから、略して表せんか、じゃ」
「では、裏千家は?」
「もう二度と殿下を裏切るようなことはしませんって泣き付いてきたからな。裏切りませんか、略して裏せんか、じゃ。後世では、かをけと読んでるようじゃがの」
終わり 2006.1.6