核シェルター

男をドンと思いっきり外に突き飛ばしてから扉を閉めた。
「フッフッフッ、私は悪い女。生き残るのは私だけで充分よ」
外から男が、ドンドンと扉を叩いている。
「もう遅いわよ。外で何を言っても、聞こえないわ。そこでゆっくり核爆発の瞬間を待ちなさい」

外で男が扉を叩きながら、叫んでる。
「おい、おっちょこちょい。そこは核シェルターではなく、ただの物置だ」

 終り
2008.5.30