ガンダムシートD

イザーク 君とディアッカ

ディアッカ「よぉ、何怒ってるんだ?」
イザーク「見ろよ、このシャツ。配属されたばっかりの新兵の奴が勝手に洗濯しやがって。しかも前日のパーティで使ったサンタのコスプレ衣装と一緒にだぜ」
ディアッカ「およ、見事ピンクに染まったね。クールに決めたいイザークとしては、男色、もとい暖色系は嫌か」
イザーク「当たり前だ。おまけに代わりの服まで、その新兵の奴が勝手に揃えやがって」
ディアッカ「おやおや、もしかしてその新兵…、女か?」ニヤニヤと。
イザーク「…」
ディアッカ「図星か?」
イザーク「いや…、そいつは体育会系のごつい野郎だ。しかし…」
ディアッカ「しかし?」
イザーク「奴が買ってきたのは、みんな女物だぁ!!!」
ディアッカ「ククククッ」
イザーク「笑うな!!。やっと時間がとれたんだ。なにはともあれ、まともな服を買いに行く予定だったんだ。それを…」
ディアッカ「しかたないだろう。議長直々の任務なんだから」
イザーク「ああ、アスランの警護だ。しかし、アスランの奴、外出の目的が買い物だったりしたら…」
ディアッカ「落ち着けよ。早く行こうぜ」

   11話より。2004.12.31

 14話 明日への出航

ラスク「そうなんですのよ。バルトフェルドさんたら、昔の映画鑑賞が趣味で、今回の作戦もそこからヒントを得たんですって」
クルーA「結婚式の最中に花嫁を拉致…ですか」
クルーB「で、航海中にこの艦の中で本当の披露宴をあげると…」
バルトフェルド「ああ、今回は長い旅になりそうだ。そういう楽しみがあってもいいだろう」
ラクス「ちゃんとコンテナ1個分、そのための品物も積み込んでありますのよ」
クルーA「我々も、そのための衣装をちゃんと用意してきましたぜ」
バルトフェルド「おいおい、野郎どもは乗艦服で充分だ。披露宴用の衣装を用意するように連絡したのは女性のみのはず…」
ラスク「あら、男女差別はいけませんわ。…そう言えば、砂漠の虎さんは服を持ってこなかったようですわねぇ」
バルトフェルド「俺は、あんな硬苦しい格好は嫌だ」
ラスク「そうはいきませんわ。そうですわ、私の持ってるドレスの中からどれか、虎さん用にお貸ししますわ」
バルトフェルド「……」

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バルトフェルト「ウォッホン。ところで…、その花嫁を強奪する役のアスラン君は、今どうなってる?」
クルー「それが…、実は…」
バルトフェルト「おいおい、式を司る神父には事情を打ち明けて、故意に遅らすようにはしてもらってるが、それにも限度があるぞ。アスランと連絡がとれないのか?」
クルー「はぁ、本人とは連絡が取れません。その代わりに、変なメールが…」
バルトフェルト「メール?。誰からだ」
クルー「なんでも、ミーアとかいう名前で」
バルトフェルト「何と言って来てる?」
クルー「読みます『は〜い、アスランちゃん命のミーアでぇ〜す。ただいま彼にアタックしてる最中だから、邪魔しないでよ!!。もちろん、あの通信は彼に見せないでポイしちゃいましたぁ〜』以上」
バルトフェルト「やれやれ、花嫁だけじゃなく、花婿の方も問題ありか…」「ん〜、しょうがない。花嫁強奪の役は、弟であるキラ君にたのもうか」
キラ「はい、フリーダム出撃します」
バルトフェルト「ま、カガリ・アスランの結婚披露宴はしばらく延期か」
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バルトフェルト「ところでよ、今回の作戦タイトル『アスランとの出奔』っての、変えた方がよくはないか?」
製作スタップ「そうですね。結局アスランの出番は回想シーンだけだったわけですし、イメージを少しだけ残して、替えときましょう」
       ┐(  ̄ー ̄)┌ フッ
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2005.1.21

14話 

ショートストーリー
R指定に付、放送時に編集&カット部分。(笑)

追撃してくる敵機を迎撃するため、コックピットにカガリを招き入れたキラ・ヤマト。
キラ「すごいドレスだね。特にココ、ボタンに触れると一瞬で脱げてしまう細工の箇所なんか」
カガリ「お、おい。まさか…、ユウナの奴、そんな小細工まで…」
着ているドレスを調べはじめるカガリ。
キラ「ほら、そこ、そのボタン…」
カガリ「ん、これか?」

ポチッ。

「キャァァァァー」
バシッという音と同時に、カガリの左フックがキラの右目に命中。
カガリ「あの野郎ぅ!!!」「キラっ、操縦を代われっ」
キラ「おい、カガリ!!、服、服ぅ!!」
カガリ「そんなもの、後でいい」

カガリが着ていたドレスを頭から被ってモタモタしているキラに代り、カガリ操縦のフリーダムが敵機2機を瞬く間に葬り去る。
幸いにも「このスケベユウナァ」というカガリの叫び声は、コックピットの外には聞こえなかった。

そしてアークエンジェルにフリーダム着艦。二人はメインブリッチに。
バルトフェルト「よぉ、遅かったじゃねえか。着替えでもしてたのか」
キラ「はい、実は…」
ドスッ。
カガリの肘鉄がキラのわき腹に命中。
ラスク「あら、その右目のアザ、どうされたのです」
バルトフェルド「おおかたドレス姿に見とれてて、カガリに殴られたんだろ」
キラ「いえ、ドレスではなく裸…」
バシッ。
カガリ渾身の右ストレートがキラの左目に命中。
カガリ「そこは編集でカットするって言っただろ!!」「…忘れろ」

起き上がったキラの顔を見て、
ラスク「あら、まるでパンダさん」
キラ「え?」
バルトフェルト「肝心のキラがその顔じゃぁしょうがねえ。両目のアザが消えるまでストーリーの進行はアスランたちに任すか」
マリュー・ラミアス「そうね。そうしましょう」クスクスッと笑って「アークエンジェル、急速潜行」

2005.1.22


17話「戦士の条件」

レポーターA「貴女のW(ニセ者)。ミーアの方が、若く見えるし胸もワンサイズ大きいって噂について」
レポーターB「あの議長によりますと、ミーアは、年齢もスリーサイズも貴女と全く同じはずということですが…」
レポーターC「これは憶測ですが、巷に流布されている貴女のプロフィールそのものが見栄張ってサバ読んたものだったと…。それに合わせたから…」
ラスク「ギクッ」(す、鋭い!!)
レポーターA「さぁ、真相は…」
ラスク「******(本人の希望により伏字)********」「あなた方、あの議長の言う事を鵜呑みにするなんでどうかしてますわ。顔がそっくりな上、年齢やスリーサイズまで同じダミーなんて世の中に居る筈は無いでしょ」「そういうことにして下さい!」

キラ「さぁさぁ皆、芸能レポーターごっこはそこまで」
レポーターたち、ラスクから離れる。
レポーターA「ちぇ、待機中の暇潰しには絶好のネタだったけどな」
レポーターB「でも、正直なところ、ラスクさんより、あのミーアとかいう娘の方が魅力的だよな」
レポーターC「そうそう」
レポーターB。C「痛っ」「痛っ」
 飛んで来た扇子がレポーターBとCの後頭部を直撃。

バルトフェルド「ふむ。あのスビートといい、百発百中の精度といい、ラスクお嬢さんも戦士の条件は充分に備えてるな」

2005.2.19


18話 操縦は任せた

坑道を通って、敵要塞のすぐ目の前まで行く作戦を説明するアスラン。
シン「あんたがやればいいだろ」
アーサー「そうだな。アスラン隊長って手もあったか」
アスラン「いや、シンで大丈夫だ」
シン「なにを根拠に、大丈夫だと」
アスラン「ようするに、真っ暗な坑道をどう通過するのかだろ」
シン「ああ」
アスラン「大丈夫。坑道内の飛行は、こちらでコントロールする。シンはただ黙って座ってればいい」
シン「ちっ、そういうことか」
アスラン「君の仕事は、目的地に到着後、坑道から出てすぐに合体、大暴れしてくれ。こういうのは若い君が適任だろ」
シン「ま、まあな」
アスラン「では、直ちに出撃したまえ」
シン「はい」

操縦席内。
シン「ただそれだけ、できればぁ、英雄さぁ」(参)ウルトラマンネクサス
…考えてみれば、楽して一番目立つ役だな。コントロールもあの人(アスラン)なら間違いないだろうしな。
「さて、坑道の入り口に到着。後の操縦は頼みますよ。アスランさん」
オートパイロットのボタンをポチッと押すアスカ・シン。

ミネルバ内。
アスラン「さて、俺もそろそろ出撃しないとな」
コントロール機器をアーサーに手渡して、肩をポンポンと叩き、
アスラン「人手不足だからな、後は頼んだぞ。大丈夫、万が一ミスしても怪我するのは君ではなくシンの奴だ」
アーサー「……」

2005.2.22


19話 エロ・ストーリー

地球軍要塞を壊滅させ、ザフト領域の町に到着したミネルバ。
そこには、ミーアが慰問に訪れていた。


ミーア「驚かれたでしょう」
アスラン「ああ、ブラント本国にいるはずの君がココにいることよりも、あの…」
ミーア「ザクをピンクに塗ったのは、イザークさんですわ」
アスラン「それもだが、あの衣装…」
ミーア「あら、ラスク・クラインが着るはずだった衣装って聞いてますけど…」
アスラン「いや、違う。あれは…」「君はあのデザイン、おかしいとは思わなかったのかい」
ミーア「え?」
アスラン「あれは、日本風の羽織袴姿から現代風に早代わりする途中の設定デザインだ」「あいつは、それでフィギュアでも作れば一部のマニアに受けるとか言ってたが…」
ミーア「ふーん、フィギュア用のデザインねぇ。もしかしてデュランタル議長が大人の趣味とかいって密かに集めてるお人形さんのようなのかしら」
アスラン「議長もか。ったくどいつもこいつも」「特にデザイナー志望だからとかいって、アルバイトにいかがわしいフィギュア用のデザインをしているあいつめ」
ミーア「あいつって誰ですの?」
アスラン「ディアッカ・エロスマンの野郎だ!!」
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注)本当はディアッカ・エルスマン
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2005.3.5


天使湯の視線

キラ「よし、コレで完成。防水加工もしっかりしたし、プログラムは江戸時代の落語に登場する三助を参考にして変更したし、そうそう、アスランから預かったカメラもしっかりとセット」「アスランの奴、現在のカガリが映った映像があればオープを説得できるかもっていってたけど、どうせなら…、ついでにラスクの裸も…、ムフフフ」「あとは、このピンクハロを、天使湯に行く前のラスクに渡すだけだ」

 個室を出て、天使湯に向かうキラは、そこでばったりと湯上りの二人に出会う。
バルトフェルト「よぉ、キラ。せっかくの自由時間なのに、一人部屋にこもって何やってたんだ」「もたもたしてっから、天使湯の営業、終了したぞ」
キラ「え?」
ラミアス「せっかくラクスさんが最後に予約した混浴タイム、貴方と連絡が取れないっていうから、替わりに…」
バルトフェルト「まぁ、そういうことだ。悪く思うな」

二人が立ち去った後も、キラは呆然とそこに立ちすくんでいた。

2005.4.4

25話

オークレー「なぁ、お前の名前、親に捨てられた子だったから、ステラってつけたんだって」
ステラ「お前だって、船に乗り遅れて迷子になってたのを拾われたから、オークレーって」

2005.4.15

 26話 二人のラスク

アークエンジェル食堂にて。

カガリ「あれっ?、ブランドに行ったはずじゃぁ…、って、おい、こら」
ミーア「しーっ、あなた達だって、ラスクが二人いることが世間にバレたら困るでしょ」
カガリ「って言うか、なんでニセ物を連れて来たんだ。キラっ!!」
キラ「いや、その、彼女が食べたいって言うから…」
カガリ「何を」
ミーア「なんでも、ものすごく美味しい本格派手打ちうどんをご馳走してくれるって。だから来ましたの」
カガリ「そのうどんを作るはずのバルトフェルド隊長なら、本物の護衛でいまごろブラントに行ってるぞ」
ミーア「……」「帰るっ」「ブラントへ行くっ」
カガリ「まぁまぁ、せっかく来たんだから、何か食っていけ」「そうだな、隊長の作るのほど美味くないかもしれないが、私が似た様なのを作ってやるぞ」
ミーア「それ、手抜きうどんってオチじゃぁないでしょうね」
カガリ「ギクッ」

2005.4.17

26話 約束

大気圏離脱用シャトルを追尾する砲撃も、キラのフリーダムによって阻止。
シャトルに並んで飛ぶフリーダムから、シャトルへ通信が入る。

キラ「やはりボクも一緒に行くよ」
バルトフェルト「おいおい、心配するな。お嬢さんは俺が命にかけても連れて帰ってやるから」
キラ「いや、そのことではなくて、バルトフェルトさん、貴方の本当の目的の事ですよ」
ラスク「なんですの?、目的って」
バルトフェルト「さぁ…」
キラ「とぼけないでください。あのニュース番組の時、プラントに本格派手打ちうどんの店がオープンしたってCMが流れてたでしょう」
バルトフェルト「ははは、バレたか。まぁ、なんだ。どうせブラントで何も飲み食いできないってワケじゃないし…」
キラ「ズルイですよ。自分だけ美味しいうどん食べようというのは」
バルトフェルト「まぁそう言うな。アークエンジェルにだってうどんがあるだろ」
キラ「あれは、インスタントのカップうどんじゃぁないですか!!」
バルトフェルト「判った。帰る時に、うどんたくさん買ってくるから、それで我慢しろい」
キラ「ちぇ、しかたないな。約束ですよ」

シャトルから離れ、地上へ向かうフリーダムへ、シャトルから最後の通信が入る。
バルトフェルト「ただし、インスタントのカップうどんだけどな」

   ┐(  ̄ー ̄)┌ フッ 2005.4.21

30話 刹那の言い訳

タリア艦長「では、セイバーがあっけなく破壊された件につきまして、査問会を開きます」「アスラン、なにか言い訳は?」
アスラン「実は、あの機体、最初からあまり調子がよくなかったんです。時々、フリーズしちゃって。そのたびにMA形態に変形させることで機能を復帰させていました」
メイリン・ホーク「ええっ、あれおもしろがって変形機能を試していたんじゃないですか?」
シン・アスカ「変形すると目立つからじゃなかったんですか?」
アスラン「……」
タリア艦長「ふ〜ん、するとあの時も」
アスラン「そう、そう、そうです。あの時も機能がフリーズして、そして…」
  :
  :
シンの想像通り、自分の部屋で落ち込んでるアスラン。
アスラン(言えないよなぁ。フリーズしたのはセイバーの機体じゃぁなくて、操縦してた自分だって…) 
アスランは、キラ・ヤマトの搭乗するストライクガンダムをイージス自爆で破壊した時のシーンを思い浮かべた。
アスラン「二度と…」

    <END>2005.5.18

30話 刹那のメイリン

ルナマリア「たく、この子ったら私が被弾したっていうのに見舞いにも来ないで」
メイリン「しかたないでしょ。勤務中だったんだから」
アーサー「いやいや、メイリンもお姉さんのことをすごく心配してましたよ。あの時もすぐどっかにメールでそのことを伝えてましたから」
ルナマリア「ふ〜ん、メールね」「ちょっと携帯貸しなさい」
ルナマリアは、強引に妹メイリンの手から携帯電話を取り上げて発信履歴をチェックする。
ルナマリア「なるほど、まず保険会社ね。たしか私の生命保険の受取人、あんただったね」
メイリン「ハハハ」

2005.5.21

デストロイ攻略法

「奴の欠点は何だ」
「はっ、動きが遅い、です。とろい といった印象です」

2005.5.23


36話 南の島へ

アスラン「さぁ、俺と一緒に…」
ミーア「駄目よ。どこに逃げようっていうの?」
アスラン「誰も知らない南の島、そこで戦争が終わるまで二人っきりで隠れて…」
ミーア「嫌よ。ここにいる限り、私はラスクなの。アイドルなのよ。それを捨てろっていうの?」
     :
その数分後、アスランは別の女性の部屋に忍びこんでいた。
しかし彼女は留守で、代りにその妹がいた。
アスランはメイリンの強引な誘導で、彼女を連れて脱走することになった。

アスラン「しかし、これから何処にいけばいいんだ」
メイリン「ウフッ。誰も知らない南の島、そこで戦争が終わるまで二人っきりで隠れていましょう」
アスラン「……」「いや、そんなわけには…」「そ、そうだ。アークエンジェルだ。アークエンジェルにいくぞ」
メイリン「え、だってあの船は…」
アスラン「沈んでない。絶対に」「よし、決めた」
メイリン「チッ」(残念!)

2005.6.26

37話 打ち合わせ

製作スタッフ「え〜、アスランとメイリンが乗ったグフは、シン・レイに追いつかれる。軽い小競り合いの結果、両者の性能の差は明らか。ここで、メイリンが重大な決意をする。自分が足手惑いになっていては、アスランが巧く戦えない。自分さえいなければ…。で、コックピットを開けて衝動的にメイリンは飛び降りる。ここでメイリンは死亡って設定ですけど、いいですか」
メイリン「アスランを助けるために、我が命を捨てる悲劇のヒロイン。いいじゃない。OKよ。で、もちろん、これからずっと、ずう〜っとアスランの胸には私の美しい思い出が、って設定ね」
制作スタッフ「……」「ゴホン、了解も出たことですし、次いきましょう」「メイリンの姿が海に消えた後ですね」
アスラン「いよいよオレの活躍するシーンか」
制作スタッフ「はい、メイリンがいなくなったことにより、アスランが操るグフは急に動きが軽くなる」
アスラン「え、オレが種割れしたからでなくて」
制作スタッフ「メイリンの体重分軽くなったからという理由です」
メイリン「え、私の体重分?…、つまり…」
メイリンの形相が悪鬼のごとく変化し、
次の瞬間、制作スタッフのこめかみに銃口が突き付けられた。
メイリン「その設定、最初っからやり直しなさいよ」「いい、わかった?」
制作スタッフ「は、はい」

┐(  ̄ー ̄)┌ フッ2005.6.30

37話 メイキング 収録後、楽屋にて

ルナマリア「よ、メイリン」
メイリン「あ、お姉ちゃん」
ルナマリア「じゃないでしょう。しかし、あんたも大胆な事したわねぇ」「モビルスーツ強奪して駆け落ちなんて」
メイリン「だってぇ〜、アスランって、よく考えたらザラ家の御曹司でしょ。玉の輿に乗るチャンスじゃない」
ルナマリア「ふ〜ん、あんたらしいよ」「そのために命までかけるなんてね」
メイリン「ふん、私はお姉ちゃんみたいにもてないから、数少ないチャンスは確実にゲットしないと」

ルナマリア「もてないのは、あんたが努力しないからよ」「私だっていいオトコ掴まえるためにいろいろ工夫してるわよ」「たとえば、服務規程に反したこのスカート。モビルスーツの中がどれだけ冷えるか、あんたには想像できないでしょう?。おかげで、出撃毎にお腹の調子が悪くなって…、まぁおかげさまでウエストは細くなったけどね」
メイリン「…なるほど」
ルナマリア「あ〜あ、どこかいないかな〜。顔はそこそこでいいから、従順でよく働く、オトコ奴隷みたいなタイプ」

アーサー「はっくしょん」
ダリア「あら、風邪?」

2008.7.8

39話 記憶

マリュー「ブリッチの連絡コードは、覚えていたのね」通信終了。

アスラン「ありがとうこざいます。フラガ少佐…」
ムウ「だから、俺は少佐ではなく大佐」
アスラン「でも、驚きましたよ」
ムウ「ブリッチの連絡コードのことか。それゃぁ、この前、あの艦長がこっそり渡してくれたメモに書いてあったから」
アスラン「え?」
ムウ「しかも、その下に、マリュー艦長個人のプライベートアドレスがもっと太い字でメモってあったな」
アスラン「…」「いや、そのことではなくて、確か両手を拘束されてたはずでは…」
ムウ「拘束?。ああ、あれね。あんなモノ、外そうと思えば、いつでも外せるさ」
自由な両手を動かしてみせるムウ。
ムウ「だって、ほら、俺って不可能を可能にする男だから、だろ」
     :
     :
     :
ムウ(はて、俺、ずいぶん前に同じセリフ、言ったような気が…)

<END>2005.7.19

40話 黄金の意志

その1

キサカ「これがお父上の残された遺産・アカツキだ」
カガリ「アカツキ?」
キサカ「ああ、長い間、放置してたので、赤錆があっちこっちについてたからな。で、赤付」(笑)
カガリ「…」
キサカ「大丈夫、さびを落としたついでに、金メッキをしといたから、よく整備をサボるカガリ様でも、これからはサビの心配しなくてよし」


その2

キサカ「ついでに、もう一つ、ウズミ様の遺産がここにも…」
キサカが箱をあけると、大きな金の塊が入っていた。
カガリ「黄金の…石?」
そして、録音されたウズミの声が響く。
ウズミ「わが娘カガリよ…」
カガリ「お、お父様」
ウズミ「どうせ結婚運の悪いお前の事だ。最初の結婚式は盛大に行っても、すぐ離婚ってことに…、いや、お前のことだ。結婚式の途中でぶち壊してるかもな。ワッハハ」
カガリ(式をぶち壊したのは、私じゃない。キラだ!!)
ウズミ「そこでだ。二度目の結婚式の費用のことだが、どうせ用意していないだろ。その時は、ほら、これを換金すれば、充分足りるだろ、ワッハハハ」
カガリ「な、なんていう親だ…」
ウズミ「そうそう、その金塊の分だけ、暁のコーディングは薄いからな。ビームで撃たれないように、気をつけろ」


2005.7.25

レンタル

カガリ「艦長、スカイグラスバーを借りるぞ」
マリュー「だめよ。使うなら、バルトフェルト隊長仕様のムラサメを…」
カガリ「あんなコックピットにコーヒーとバーボンの匂いが充満してる機体は、いやだ」
マリュー「でも、スカイグラスバーにはフラガ少佐の思い出が、ウフッ、残ってるのよ。あんたみたいなガサツな小娘に使って欲しくは…」
延々と続く二人の舌戦を見て、
キサカ「…」(暁を渡すの、止めようかな〜)

2005.7.29

42話 俺の名は…

マリュー「貴方は、ムウではないから…」

スカイグラスパーの傍らに立ち、ゆっくりと発進するアークエンジェルを見上げる男。

…チクショー、いい女だったな。もうちょっとで口説き落とせたのに。
手切れ金代りに戦闘機一機くれて、サヨナラかよ…。

さてと、どこに帰るか?。
ミネルバ?。
そういえば、アスランの奴が言ってたな。あっちの艦長にはオトコがいるらしいって。
ほかにめぼしいのは…、
ふむ。口説く価値のある女が一人も居ない艦なんて、嫌いだ。

よし、決めた。
アークエンジェルの艦長なら、あと一押しだ!!。

そういえば、昔。
大佐昇進の辞令を持ってきた色っぺえ補佐官に、****以下伏字******して、
逆に即日降格人事をされたことが。

そう、俺が戦う理由は、いつも「女」のため。ただそれだけ。
身分は「少佐」
名前は…。

<END>
 少佐ファンの方、m(_ _;)m ゴメン!!
  
            ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ・_・)┘2005.8.12

46話 真実の声

議長「ふむ、いっきにかたをつけるぞ」
士官「でも、我々にはそれだけの戦力が…」
議長「ロゴスから没収したレクイエムがあるだろう。あれを使おう」
士官「駄目です。操作できません」
議長「なぜだ」
士官「月軌道に運んだイザ−ク隊が、気を利かせて動力回路を封印しています」
議長「だから、軍人は軍人らしく命令したことだけやってればいいと言ったんだ。私は」

議長「しかたがない。中継装置を使わず、直接発射で使おう。敵を射線までおびき寄せてな」
士官「そ、それも駄目です」
議長「なぜだ」
士官「あの基地を占領したあと、基地の全エネルギーは、ミネルバが押収して、完全にカラになっています。動きません」
議長「ええい、ミネルバを呼びだせ」
士官「はい、ただちに」

回線が通じる。
タリア「あら、議長、何か用かしら?」
議長「き、君は、なぜあの基地のエネルギーをカラに…」
タリア「腹が減っては戦は出来ぬって言うでしょう。補給のためにわざわざ戻るのも面倒だから、手近なところからもらったのよ。悪い?」
議長「どいつもこいつも、私の計画にないことばかり」

議長「これでは、私が悪役みたいではないか」
ファン全員の声「そのとうりだ!!」

2005.9.8