ヴィゼンディアワールド・ストーリー 虹の翼のシルフィード 21.夜空に咲く花 |
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「クララ、舞踏会だよっ!」 叫んだアリオスが、革のグローブをはめた両手をぐるりと捻った。 クララの返事は分かっている、大きく吸い込んだ息を肺に溜め、金色の瞳を見開いたアリオスが操縦桿とスロットルレバーを握り直した。 いきなり急激な逆噴射を強行し、強引にクイーン・サーシェスの飛行高度を落とす。 間一髪、機体背面の装甲を目映く照らし、クイーン・サーシェスの上方を到達した初弾が過ぎる。 びりびりと風防が鳴り、操舵室が大きく揺れた。 「テリオス、姫様をしっかり抱いてな!」 「分かっている。頼むぜ、姐さん!」 アリオスが操縦桿を素早く捌く、急激な減速にバランスを崩すかに見えたクイーン・サーシェスだが、からくも姿勢を保っている。 無謀な操舵に、モニターが放つおぼろな光に照らされたクララの表情が、やや緊張を帯びた。大きく両腕を広げ、コントロールパネルにかざす小さな指が、目にも留まらぬ早さでキーを打つ。 「大丈夫、ちゃんと出来る。紅の女王様、私を信じて……」 クララはアリオスが行う機体コントロールの、すべてをサポートしなければならない。 いつも言葉少なな少女は、きゅっと小さな唇を噛んで呟いた。 急降下の衝撃を受けて、クイーン・サーシェスの前方へと開いた逆三角型の前進翼が悲鳴を上げるが、アリオスは機体の限界強度を熟知している。 そして何より、アリオスはクイーン・サーシェスを信頼している。 「女王様、これくらいは軽く耐えられるでしょう! さあ底力を見せな、サーシェスっ!」 アリオスは失速寸前の限界点で再びスロットルを開き、動力炉に喝を入れて急加速に移る。掠め過ぎる閃光を僅かでも見誤れば、クイーン・サーシェスは酷い痛手を負う。 そんな極限状態の中、アリオスは強靱な精神力で機体を制御する。 夜空で繰り広げられるのは、閃光が乱舞する死の舞踏会。 旋回と急激な反転を繰り返すクイーン・サーシェスは紅のドレスを身に纏い、煉獄の炎が吹き上がる夜空の舞台で激しく踊り狂い、襲い来る幾筋もの閃光を回避する。 アリオスの脳内で続くのは襲い来る弾道の軌道計算、瞬きもせぬ金色の瞳が破壊をもたらす閃光を捉える。 その閃光をクイーン・サーシェスの装甲に掠る事も許さぬ、アリオスの卓絶した操舵術。 「きゃあああ!」 「姫様!」 悲鳴を上げるエレミアを抱くテリオスも歯を食い縛り、決して目を閉じることなく網膜を灼くような閃光を睨み付ける。しかし、アリオスが発揮した神技的な回避技術をもってしても、戦艦の集中砲火をすべて躱す事など到底かなわない。 背後から音もなくすり寄る絶望と死……漆黒のローブを纏う死神が哄笑を上げ、ひたりとアリオスの首筋へと触れる。 背筋をぞくりとさせる冷気にも似た感覚に、アリオスが鋭く舌打ちをした。 「直撃が来るっ!」 覚悟を決めたテリオスは、エレミアを庇うように強く抱きしめた。 戦艦から放たれる高出力の衝撃波、その直撃を受ければクイーン・サーシェスの装甲は、どこまで持ち堪えられるか予測出来ない。夜空を切り裂いた数条の閃光が、クイーン・サーシェスの機体を貫くかに思われた。 その瞬間、操舵室内に目映い光が弾ける。 「姫様っ!」 叫んだアリオスが振り向くと、テリオスに抱かれたエレミアの両手に握られた光が一振りの剣を型どり、美しい虹色の光を放っている。 クイーン・サーシェスの機体の周囲に虹色の光が弾け、夜空で煌めく無数の蕾となった。 ぱっと輝いた光の蕾は、ほころんで大きく花開く。 それは、幾重にも花びらを重ねた美しい花だ。 クイーン・サーシェスを守るように、夜空に開いた幾つもの大輪の花は、殺到して来た光の衝撃波をすべて受け止めた。 虹色の燐光が闇を食い尽くそうと激しく乱舞する、衝撃波を滞留させた虹色の花は、そのすべてを勢い良く弾き返した。 重い夜気を押し退けて、真っ直ぐに伸び行く光の衝撃波は一筋の目映い光に収束し、戦艦の動力炉を支える支柱を貫き融解させる。 広がる爆光と大きな火花が船体を照らし、大気を激しく震動させる轟音が響き渡った。 己が放った衝撃波に撃ち抜かれ、揚力と推力を失いゆっくりと下降していく巨大な戦艦が、小高い丘を削り、寄りかかるように不時着する。 地響きと共に、大きく吹き上がる土煙。 それでも尚、クイーン・サーシェスへの攻撃を続けようと、回頭を続ける戦艦の巨大な砲塔。Fタイプのウインドシップが不吉な赤い光を排出しながら、再びクイーン・サーシェスに襲いかかろうと急接近する。 しかしその執拗な攻撃が、クイーン・サーシェスを窮地に追い込む事はなかった。 戦艦が横たわる大地がほのかに光り始め、淡い光の中から伸びる無数の光の蔓。 巻きひげのように伸びる光の蔓が、次々と戦艦の装甲を這い上がり、砲塔へと巻き付いてその動きを封じた。そのまま広がり続ける光の蔓は、戦艦を拘束するように幾重にも絡み付き、巨大な船体をぎりぎりと締め上げる。 光の蔓は次々と葉を繁らせ広がりながら、しなやかで強い蔦へと実体化する。 驚異的な速度で成長する蔦、緑葉に覆い尽くされた戦艦は、まるで丘の一部になってしまったかのようだ。 縦横無尽に空を逃げまどうFタイプのウインドシップ三機も、あっという間に光の蔓に絡め取られた。いくら推力を上げたところで、しなやかな光の蔓はびくともしない。Fタイプは離脱することもままならず、蔓に引きずられるようにゆっくりと下降を始めた。 輝く光の花を伴って飛ぶクイーン・サーシェスは、装甲に傷ひとつ負ってはいない。 突然の出来事に放心状態のアリオスとテリオスは、金色と銀色の瞳をぱちぱちと瞬かせて、その光景を見つめていた。 ☆★☆ 「お花だぁ! 空にお花が咲いたよっ!」 幼い女の子が大きな声を上げて、夜空を指差した。 「あ、あーっ!」 「すっげぇ!」 「きれい……」 女の子の声に、夜空を見上げた子供達が次々に歓声を上げた。 街の上空で行われている激しい戦闘から逃れる為、路地裏の教会で暮らす子供達はシスターに連れられ、街外れに避難しようとしていた。 粗末な服、着の身着のまま施設の建物を飛び出したのだ。 「ああ、こ、こんな事が……!」 女の子が指差した光景。虹色に輝く夜空を振り仰いだシスターは、思わず両手を握り合わせて祈りの言葉を呟く。 子供達も小さな手をぎゅっと握りしめ、息を止めて夜空に広がる光景を見つめる。 漆黒が支配する夜空に咲き乱れる、その色を刻々と変化させる虹色の花。 それは心が温かくなるような、優しい輝きと不思議な煌めき……。 「あったかいひかり……ひめさまみたい」 エレミア王女を思い出したのだろう、女の子のぱっちりとした瞳から、大粒の涙が溢れ出した。 それに気づいた男の子が、女の子の頬に流れる涙を袖でごしごしと拭う。 「泣いちゃだめだよ! ひめさまとお別れするときに、みんなで約束しただろっ!」 男の子は自分も歯を食いしばって耐えながら、きっ!と夜空を飾る虹色の花園を見上げる。 「う、うん、そうだよね」 子供達は、エレミア王女に固く誓ったのだ。 泣かないと、強くなると、そして優しさを忘れないと。 路地裏で身を寄せ合って暮らす子供達は、神秘的な花園の光景を心にしっかりと焼き付けた……。 ☆★☆ クイーン・サーシェスを守った虹色の花は、次第に薄らいで姿を消した。 「王家の……」 「……宝剣」 危機を脱して、ゆっくりと巡航に入ったクイーン・サーシェスの操舵室。 アリオスとテリオスが見守る中、虹色の光を放つ剣は収束していき、エレミアの手の平に収まる大きさまで縮まると、ふっと光の残滓を残して形を失った。 「……宝剣と呼ばれる力はその昔、王家が森の姫巫女様に賜った守りなのです」 エレミアは両手を胸に当てて、そう言った。 「姫巫女様?」 テリオスが腕組みをして、首を捻る。 「はい。カーネリアの森に住まわれているという姫巫女様は、神秘の力の化身と伝えられています」 「王家に託された、強大な力は簡単に手に入れられない。その姫巫女様ってのも考えたもんだね……王族でもただ一人にしか、その力を受け継ぐことが出来ないんだよ」 エレミアの後を受けて、アリオスが語る。 「奴らが、姫様に手を出せなかったのはそこさ。宝剣を受け継ぐのは、天寿を全うした王族の血筋に連なる内から、たったの一人だけなんだ。異母妹のロマリア姫は、生きている姫様から宝剣を受け継ぐ事は出来ない。姫様の命を奪ったりすれば、宝剣は永遠に失われるんだからね」 執政官ウォルフに仕組まれたエレミアを闇に葬る国葬で、異母妹のロマリアは宝剣をエレミアより受け継ぐという儀式を行なわなかった。 いや、実際は行えなかったのだ。 それが、疑惑の発端になった。 その昔、姫巫女が王家に与えたという神秘の力の一欠片。姫巫女が何を思ったのか、それともただの気まぐれなのか……それは分からない。 宝剣は力を発していなくても、もっと大きな形を保っていたらしい。 しかし度重なる戦乱、猛威を振るう疫病などから民を守る度に、小さくなっていったという。 王族達は皆、決してその力を自分達の為には使わなかった。ただ民の為だけに、その力を使ってきた。宝剣の力は、全ての人を幸せには出来る訳ではない。しかし大きな悲しみから、ランティーナ国を守ってくれていたのだ。 「私は王族として恥ずかしい行為を、己の為に宝剣の力を使ってしまいました……」 罪悪感を感じているのだろう、俯いたエレミアが肩を震わせている。 「自分が助かったから言う訳じゃないが。ランティーナ国は姫様がいなくなっちまったら、滅んだも同じなんだぜ?」 「そうですわ、姫様。むしろ貴女を守る為の宝剣だと、私は思います」 アリオスが、金色の瞳を細めた。 「宝剣の温かい光は、姫様を慕う子供達の心に届いたでしょう。姫様が生きていることを知ったら、子供達は喜ぶと思いますよ」 エレミアに優しい声を掛けたアリオス。 夜が明ける。朝焼けが広がり始め、温かい光が操舵室へと差し込んでくる。 「クララ。ギルドから貰ったコードを使って、ティファナ国へメッセージを送って」 『了解』 「姉さん、あのヘビ野郎と戦艦はどうするんだ?」 「へ? ああ、ヘビにゃ興味は無いしほっときゃ良いよ。あれじゃ、そう簡単に外へは出られないだろうからね。それにもたもた出来ない、もし援軍でも来たら大変さ」 テリオスのいまいましげな声に、くすりと笑ったアリオスは少しの被害もない、街の様子を見下ろして言った。 この先、ランティーナ国は大きな騒動になるに違いない。エレミアならば己を苦しめた反逆者達にも、寛大な措置を取るのだろうが……。 いや、今そんな事はどうでもいい。 エレミア王女とカエサル王子、惹かれ合う二人を会わせてやりたい。 それが、アリオスとテリオスの願いだ。 光を受けて、風に乗る花吹雪。 クイーン・サーシェスは花が咲き乱れる木々を揺らし、ティファナ国の王城の見事な庭を壊して無理矢理に着陸していた。 連絡を受けていたとはいえ、ティファナ国の王城は蜂の巣を突いたような大騒ぎになっている。 そんな中、クイーン・サーシェスの到着を待ち受けていたカエサル王子は、エレミアの姿を見た瞬間、憔悴していた顔に見る間に生気が満ちて来た。 小刻みに震える己の両肩を抱きしめ全身で安堵と喜びを表す。 アリオスがエレミアの手を取り、クイーン・サーシェスから降りた。 「エレミア、エレミアっ!」 「カエサル様、カエサル様っ!」 駆け寄ったカエサル王子は、さっと左肩を覆う長い布を外して、エレミアをいたわるように優しく包む。 王子と王女を祝福するように、風の中を舞う花びら。それは、とても幻想的な光景。 多くの言葉など必要ない、クイーン・サーシェスが散らせた花吹雪の中、互いの存在を確かめ合うようにしっかりと抱き合う二人。 その絆の強さに、アリオスとテリオスは心から安堵した。 「あ〜あ、やってられねぇよな」 「なにボヤいているんだよ、この馬鹿。姫様の願いが叶ったんだ、良かったじゃないか。それにしてもお熱いことだね、このまま見てたら体が溶けちまうよ」 緊張が解けて、アリオスの口から軽口がこぼれ出る。 領主達が招集され幾本もの軍旗が風にはためく、城の前広場で慌ただしく出立の準備に追われる騎士達。 何頭もの馬がいななき、怒声と身に付けた甲冑のうるさい音が響く。数機のウインドシップも既に起動し、動力炉は臨界状態。 ティファナ国は夜明けと共に、ランティーナ国に騎士団を派遣するつもりのようだ。 もちろん戦支度などではない。 ランティーナ国の治安の維持と、謀略を企てた反逆者捕縛のためである。 「さ、あたし達の仕事は終わり。行くよ、テリオス」 このまま喧噪の中に突っ立っていても、邪魔になるだけだ。 静かにクイーン・サーシェスへと向かう双子に、カエサル王子が気付いた。 「すまない、待ってくれないか!」 その声に引き留められ、びくりと背筋を伸ばして振り向いたアリオス。 「ええっ! ええと、ご、ごめんなさい、王子様。お、城のお庭を壊しちゃった……てへへ」 「姉さん……」 頭を掻きながら可愛らしく、ぺろっと舌を出すアリオス。 そんな姉の姿に、テリオスはこめかみに鈍い痛みを覚えて首を横に振った。 「再びエレミアに会えたのです、庭のひとつふたつ何でもありません。あなた方は我が国が誇る、騎士達にも優る勇気をお持ちだ!」 真剣な表情を双子に向けるカエサル王子は、大きく広げた両手を胸に当てて深々と頭を垂れる。 「我が愛しい姫を救い出し、守り抜いて下さったお二人の勇気を心より讃えます、どうかこの国へ留まっては下さいませんか? 私達にお二人の力をお貸し下さい。きっと、姫も同じ気持ちだと思います」 王子の真摯な瞳に気圧されたが、テリオスはひょいと肩を竦めた。 「おいおい王子様、俺達はただの盗人だぜ? おふざけが過ぎるよ、国に飼われる犬なんてのは、まっぴらごめんだね」 やっかみなのか、カエサルに向かって憎まれ口を叩くテリオスを、アリオスが金色の瞳で睨み付けて黙らせた。 「王子様。盗賊など召し抱えられては、国の威信に関わりますわ」 「いいえ! 私はそのようなこと、少しも気にしない!」 「テリオス様、アリオス様っ! どうか、どうかっ!」 カエサルは困った表情で、エレミアの気持ちを推し量るように横顔を見つめた。王子の傍らで、ぎゅっと胸に両手を抱いていたエレミアも進み出て、涙声で双子へと訴える。 しかし、たとえどんなに懇願されたとしても、テリオスは首を縦に振るつもりなど無い。 「俺は約束を守れたから、もうそれでいいんだよ。最後は、姫様に助けられたけどな」 鼻の頭を掻きながら照れくさそうに言ったテリオスは、そっとエレミアに近づくと遠慮がちに涙に濡れた頬へ手を触れた。 「さあ、姫様。もう俺の名前を忘れてもいいぜ。これまでの辛い思いも、全部一緒にな」 「あ、あのっ! テリオ……」 「ほら! もう思い出せないだろう?」 テリオスが人差し指を、そっとエレミアの唇へと当てた。 「いいかい、姫様。どんなに欲張ったってかまわない。たくさん、たくさん幸せになりなよ」 「……はい」 優しい声でそう言ったテリオスが、何かを振り切るように勢いよく踵を返し、クイーン・サーシェスへ向かって歩き出した。 肩を震わせながら強く頷いた、エレミアの閉ざされた瞳から大粒の涙が溢れ出す。差し伸べられた優しい手、その気持ちは嬉しいが所詮は盗賊風情だ。光が溢れる場所など、求めてはならないのだから。 やや傾いたままで、駐機しているクイーン・サーシェス。 機首の下で、ひとりぽつんと立っているクララ。彼女はまるで人形のように無表情のまま、近づくテリオスをじっと見つめている。 ランティーナ国で過ごした時間が、少し長過ぎたのかもしれない。 「闇と共に在る盗賊に、お二人が放つ光はとても眩しい……では、お幸せに」 微笑んだアリオスは風に揺れる長い髪を抑え、軽く会釈をして弟の後を追った。 ――ゆっくりと上昇する、クイーン・サーシェス。 その紅の女王の姿をいつまでも見つめる、カエサル王子とエレミア王女。 陽は既に高く登っている。 アリオスは「さよなら」と一度だけ上空を旋回し、しっかりと手を取り合う二人に翼を振った。 晴れ渡る空を優雅に飛ぶ、紅のクイーン・サーシェス。操縦桿を握るアリオスは、金色の瞳でじっと前を見つめている。 「……姉さん。ランティーナ国には、もう居られないな。これから何処へ行く?」 姉の答えを待つテリオスは、銀色の瞳でぼんやりと流れる景色を追う。 その揺れる心に浮かぶのは、エレミア王女の幸せそうな笑顔なのか。 「そうだねぇ……」 呟いたアリオスは、思案するように押し黙った。 (まったく、この馬鹿は) 沈み込んでいる弟の姿に、くすりと笑うアリオス。 「ねぇテリオス。今度は大きな都市にでも行ってみるかい?」 「大きな都市って、何処だよ?」 「ふふ、グランウェーバー国だよ、決まりだね。冴えてるぞ、あ・た・しっ! さぁ行くよっ! クララ、動力炉最大稼働っ!」 『了解、制御開始します』 相変わらず、力が入っていない弟の声だが、そのうち元気になるだろう。 アリオスは金色の瞳を細めると悪戯っぽく笑い、スロットルを全開にする。 「金の太陽」と「銀の月」……双子の盗賊、アリオスとテリオスを乗せ、目映い陽の光を浴びるクイーン・サーシェスは、グランウェーバー国へ機首を向けて最大加速に移った。 |
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