GLA・高橋佳子氏の間違い

まず,GLA(God Light Associationの略)という団体について簡単に説明します。 GLAの創設者は故高橋信次氏で,2代目のリーダーが彼の長女である高橋佳子氏です。 (幸福の科学の大川隆法氏は,高橋信次氏の団体のメンバーだったそうです。) GLAの教えの特徴は,今流行のスピリチュアルな要素が強いと言えると思います。 高橋信次氏の言っていた内容にも意味不明な点がありますが,高橋佳子氏の言っている内容にも意味不明な点があります。 ここでは,1977年(昭和52年)頃に高橋佳子氏が公言していた「私は大天使ミカエルの生まれ変わりである」という内容について,聖書から論じておきます。

第一に,聖書には一般的に言われるような「生まれ変わり」という概念はありません。 聖書の神(三位一体の神)は,全てのものを種類に従って創造されました。 つまり,天使は永遠に天使のままであり,人は永遠に人のまま存在しているのです。 したがって,天使が人に生まれ変わるということはあり得ないのです。 第二に,天使が目に見える人の姿で現れる場合は,必ず若い男性の姿で現れます。 女性の姿で天使が現れるケースは,聖書には一度も出て来ません。 したがって,女性である高橋佳子氏が天使(の生まれ変わり)であることはあり得ません。 第三に,新約聖書に出て来る天使の名(ミカエル,ガブリエル)は,ギリシア語の文法上でも常に男性形です。 ギリシア語の名詞には,男性・中性・女性の3つの性(Gender)がありますが,天使の名は常に男性形です。 また,旧約聖書に出て来る天使たちの名(ケルビム,セラフィム)も,ヘブル語の文法上では常に男性形です。 ヘブル語の名詞には男性形と女性形しかありませんが,天使たちの名は常に男性形です。 したがって,女性である高橋佳子氏が天使(の生まれ変わり)であることはあり得ません。 (ちなみに,第四に,御子イエスは天使よりもすぐれた方であり,神ご自身です。 したがって,天使の生まれ変わりであるという高橋佳子氏が,神であるイエス・キリストよりもすぐれていることなど,あり得ないのです。)

以上のことから,高橋佳子氏の主張には聖書の記述と全く合わない意味不明な点があると結論づけられます。 意味不明なことを公言していた高橋佳子氏やGLAの間違った救済論に惑わされないようにご注意下さい。

2018年10月21日更新
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