ヴィゼンディアワールド・ストーリー
 虹の翼のシルフィード


30.闇を裂く紅の爪

 目次
 思い出を記した記憶のページを静かに閉じ、テリオスは気持ちを入れ替えて銀色の瞳で辺りを窺う。
「こうして生きてるのは、クララのお陰だよな」
 あの日から魔術師に遭遇する事はなく、純白の鎧を纏う事もない。テリオス自身も、二度とあの姿になるのはごめんだ。
 落ち着いている様子のクララ。油断は出来ないが、クララに出来るだけ不安を感じさせたくはない。
 いや、こうして通りを歩いているだけで、心配を掛けているのだろうが。テリオスは、思わず苦笑した。
 この通りには企業の建物がひしめいている。もしかすると、機密など社外秘の情報があるかもしれない。
 顎に手を当てて思案していたテリオスは、企業通りの路上に張り出している数々の看板を見渡してみる。たくさんの社名が目に入るが、いったい何を扱っている会社なのか分からない。
「……ん?」
 テリオスはその看板の中で、自分の記憶に引っかかる社名をひとつだけ見つけた。
 『ブロウニング・カンパニー』
 古ぼけた大きな看板に記されたその社名には、この会社の有名な小型機のロゴマークが添えられている。自分達の愛機、「クイーン・サーシェス」を製造した企業だと気が付いた。
 (偶然とはいえ、何かの縁を感じるな)
 クイーン・サーシェスの同型機は、かなり長い期間を軍で運用されてきた。その間に幾度も改良が施されている。
 双子が入手した機体は、初ロールアウト時の機体にあたる初期型だ。
 その後、改良を重ねられた製造終了間際の機体とは、大きく異なる部分があるのだ。
 テリオスはふと考えた、姉のために何か見つけられないだろうか? 旧型のクイーン・サーシェスを改良出来る情報でも何かあれば。そうだ、クイーン・サーシェスを心から愛する姉は喜ぶに違いない。
「よし……決めた」
 銀色の瞳が、きらりと光った。
 テリオスは素早く狭い路地に入り込み、暗がりに身を馴染ませて頭上を見上げる。
「なるほどな」
 テリオスにとって暗闇はさして影響が無い、目を細めて建物の外観を把握すると、屋上から雨水を下に流す配管を固定している接合部に足を掛けた。
「よっ!」
 夜も更けて路地裏に人影は見られないが、用心するにこした事はない。一度周囲を確かめた後、身軽なテリオスは配管を伝って、するすると建物を上っていく。
 二階部分の窓に辿り着き、窓枠に手を掛けて力を入れてみるものの、やはりしっかりと施錠されている。テリオスは壁に身を寄せて、窓の構造をよく観察する。鍵の種類を確かめると、懐から小さなガラス切りを取り出した。
 ぎりぎりとガラスを引っかく音に気を配りながら、慎重にガラス切りで深い傷を付けていく。テリオスはなんなく、ガラスに手首が通るほどの穴を開けた。切り取ったガラスが、床に落ちて音など立てぬように慎重に取り外す。
「へへ、ちょろいちょろい……」
 小さな穴から手を入れて鍵を外したテリオスは、静かに窓を上に押し開いて建物へと侵入した。
 暗がりの中でしばらく目を閉じる。暗闇に慣れれば、銀色の瞳は星明かりだけでも全く困らない。ぱっと目を開くと、ぼんやりと部屋の中の様子が見て取れた。
 大量の書類を詰め込んだ箱がいくつも積まれている。どうやら、二階部分は書類の保管庫になっているらしい。
 しかし積み重ねられている箱の中から、書類の束を取り出して調べても、部品の発注控えや納品書、領収書ばかりだ。
 軽く舌打ちしたテリオスは、注意を払いながら階段を下りていく。
 階下から漂う煙草の臭いに顔をしかめる。ヤニが染み着いたフロア、どうやらここが事務所らしいが。
(それにしても、みすぼらしい事務所だな)
 狭い事務所に少ない机、テリオスは首を捻った。
 ブロウニング・カンパニーは、ウインドシップを扱う企業の中でも、かなり高いシェアを占めていたはずだが。
(まぁいい。さて、何か……)
 そろりそろりと、事務所の中を探って回る。それにしても、やはり何かもの悲しい雰囲気だ。不思議な事に、この会社には金庫という物の姿が無い。仕方なく 書類入れを覗いたり、机の引き出しを引き抜いたりと、あちこち探してみたのだが。クイーン・サーサシェスの同型機に関する情報は見つからない。
「やっぱり駄目か、古い機体だからな」
 かりかりと頭を掻いてぐるりと視線を巡らせたテリオスは、木製のくたびれた事務机の上に置かれている、黒いファイルケースに気が付いた。まるで吸い寄せられるように机へと近づき、その黒いファイルケースを手に取った。
 黒いファイルケースには「SILPHEED」と記されている。
 ケースを開けて中に納められている書類を出してみる、大きな三面図を広げたテリオスは息をのんだ。
「シルフィード、こいつは新型の機体かよ」
 大量の設計図面に添付されている機体の仕様書に目を通す。機体の大きさ、堅牢な装甲、旋回能力などを示す操舵系統の項目へくまなく目を通す。
 注目すべきは……動力炉の出力表示。
「……何だよこの数値は。こりゃ反則だぜ?」
 テリオスは今まで、小型ながらこれほど強力な機体を目にしたことがない。高い最高出力を発する動力炉は、どうしても大型になり、よって機体の小型化は技術的に難しい。
 軽量機とほぼ同サイズで、戦闘挺としての高い能力を有している新型の機体。これはどうやら、革新的な技術が導入されているに違いない、テリオスは強い興味と興奮を覚えた。
 出来る事なら実機とご対面したいものだが、この狭い建物に入りきるものでもない。何処かにある工場と試験場で眠っているのだろう、それは後でゆっくりと探せばいい。
 黒いファイルケースを持ち帰ろうと脇に抱えたテリオスが、びくりと肩を震わせた。
「誰だ!?」
 小さく、しかし鋭い誰何の声を上げる。
 背筋に電気が走ったような感覚に驚き、とっさに身構えたテリオスは、ぐるりと事務所の闇を見回す。
 静まり返ったフロア内には、まったく人の気配がない。
「確かに人の気配を感じたんだが」
 肩を竦めて、それでも気配と足音を消して、階段に足を掛けた。
 用心のために侵入したルートは、逃走経路として使わないようにしている。テリオスは窓から身を乗り出すと、階下ではなく屋上に移動する。
 緩やかな傾斜の屋根に、しっかりと踏ん張って立った。
 頬を撫でるように訪れる夜風に吹かれながら、銀色の醒めた瞳で王都の中心街に瞬く光を見渡した。
 人の心が感じるのは。
 喜びと悲しみ。
 怒りと妬み。
 優しさと厳しさ。
 それらは、生きるという毎日の営みの中で様々に心を震わせる。
 雑踏から離れて、一人でそんな事を考えていると、己がひどく小さな存在に感じられる。
 守るべきは、小さな幸せ。街の明かり、ひとつひとつに浮かぶ想い。
 アリオスとクララも、光が溢れるあの街の中にいると思うと、なんだか不思議だ。 
 いけない。
 今は、感傷的になっている場合ではない。
 屋根伝いに帰ろうとした、その時だった。
 「こんばんは……」
 涼やかな声が、テリオスを引き留めた。
 心臓が止まるほどに驚いて、腰を落とすと瞬時に身構える。この夜更けに屋上にいるのは、野良猫か盗賊くらいのものだからだ。
「ご同業かよ?」
 テリオスは銀色の瞳を細め、闇を見通した。
 強くなった風が、厚い雲を動かす。おぼろな月の光が微かに照らす、金色の長い髪が舞った。
「良い夜ね、綺麗な月が顔を見せたわ。風の湿り気もとれたみたい。髪がまとまらなくて本当に困っていたの」
 ルージュで染められた形の良い唇が動いて、どこか硬質な声が夜気を震わせる。
 テリオスの眼前に佇む一人の女性が、妖艶な笑みを見せた。すらりとした肢体を包む、ぴったりとした黒い革製のボディ・スーツ。眼鏡が少々野暮ったいが、間違いなく美女と呼べる整った目鼻立ち。そして、美しい金細工のような髪。
 闇に浮かび上がる女性の姿、彼女の名はサラ・フェーリック。
「あんた、何者だ? ここは、あんたみたいな美人が居る場所じゃないぜ」
「あら、嬉しいわ」
 青い瞳を細めて笑うその表情は、少女のようでもある。
 しかしその気配は鋭く、彼女が発する殺気が、夜風に紛れてテリオスに吹き付けて来る。
「遅くまで退屈な残業をしているとね、たまに野良猫が事務所に迷い込んで来るのよ。そのほとんどは、その場で捕まえちゃうんだけど」
「へえ、そりゃあご苦労な事だ。もしかして、ずっと俺を見ていたのか?」
「ええ。でもたいしたものね、私の気配を感じたのでしょう?」
 夜風に言葉を流すサラの青い瞳が、すうっと細くなった。
「貴方は元気が良さそうだから、事務所が酷いことになるかもしれない。だから、帰るのを待っていたって訳」
 サラは、小首を傾げてみせる。
 街で出会ったのなら、お茶にでも誘いたくなる。そんな魅力的な微笑みだ。
「あのね、私も早く仕事を済ませて帰りたいから、単刀直入に言うわ」
 サラはテリオスへ向けて、ゆっくりと右手を差し出す。
「貴方が抱えているそのファイルケースを、返して下さらないかしら?」
「こいつを? へへ、馬鹿言うなよ。これは俺の仕事の成果だからな。盗賊が手ぶらで帰るのは、空しいもんだぜ?」
「でも困るのよ。社長から預かった大切な書類ですもの」
「へぇ……。それを聞いちゃあ、なおの事返せないな」
 軽口を叩いているテリオスだが、身震いが止まらなくなりそうな殺気に肌を粟立たせた。
 喉がからからに乾き、笑みを浮かべた唇がひび割れる。
「どうしても、返して下さらないんですの?」
 ちょっと拗ねた表情のサラは、眼鏡の縁を右手の人指し指で、ついっと撫でるように触れた。
「ああ、承知出来ないね。それからあんた、夜も更けてるんだ。早く家に帰って寝ないと、お肌が荒れるぜ?」
 サラが発する殺気が、数割ほど増した。
 こめかみ辺りにうっすらと浮き上がった血管が、微かに痙攣している。
「ええ、そうね。じゃあ早く野良猫さんを捕まえて、残業を切り上げないとね!」
 サラが右手で外した眼鏡を足下に落とした、次の瞬間だった。
 テリオスの銀色の瞳を見つめる、濃いブルーの瞳がすぐ間近にあった。
 絡み合う視線を、知覚する間もない。
「……っ!」
 空気が切断された。
 勢い良く突き出された右の手刀が、テリオスの左頬を浅く裂く。
 まったくの予想外だった。
 僅かに首を傾けてその一撃を回避したテリオスだが、サラの姿を見失う。
 次の攻撃は、足下からやってきた。サラが放った低い回し蹴りが、テリオスの両足を刈る。バランスを崩して屋根の上に倒れたテリオスは、したたかに横顔を打った。
(こいつっ!)
 油断した、痛みを感じている間はない。素早く身を起こし、二、三度後方へとんぼ返りをして距離を取った。

「手前ぇ……。今、俺の目玉を狙いやがったな? 危ねぇだろうがっ!」
 よく考えればおかしな抗議だが、それほどにテリオスは動揺していた。
 間合いを詰められたのが、全く分からなかったのだ。
「感心したわ。よく躱したわね」
 ころころと上品な笑い声をたてるが、サラの瞳には殺気が漲っている。
「あんた、何者だ?」
「うふふ。私はね、この会社で社長秘書をしてるの」
「あぁ、秘書だぁ? 嘘をつくなっ!」
「嘘じゃないわ。この企業通りじゃ、ちょっと有名な美人秘書よ」
 言い終わる間もなく、サラはあっさりとテリオスの懐へと飛び込む。
 闇を切り裂き閃光の軌跡を残す、指先を飾る紅いマニキュア。
「くっ!」
 繰り出される鋭い手刀の一撃、防戦一方のテリオスはジリジリと後退を余儀なくされる。
「毎日苦労しているの、会社の状態も良くないし」
「どうやら、そうみたいだな。傾き掛けているのは、事務所を見りゃひと目で分かる」
 苦笑するサラに同意するテリオスだが、それで雰囲気が和む訳でもない。
「あら、分かっているじゃない。昔は有名だったんだけどね」
「八つ当たりは、ごめん被りたいね」
「こうやって、少しはストレスを発散しないとね」
 楽しそうな声と共に手刀が描く紅い筋が、再び闇を裂く。
 すんでのところでその攻撃をかわすテリオスは、思わず眼前へと盾のようにファイルケースを掲げた。
 ぴたり。
 サラの手刀が、ファイルケースを刺し貫く寸前で停止した。どうやら、大切な書類に違いはないらしい。
 安堵したのも束の間。体を沈めたサラの肘が、テリオスの脇腹に食い込んだ。息が止まり、動きが止まったテリオスは、力任せに蹴り飛ばされた。
 しかしこれは好都合だ、図らずも距離を取ることに成功したテリオスは、
「そこまでだ、動くなよ」
 腰から愛用の拳銃、グレイブ・カスタムを引き抜いた。
 親指で安全装置を外し、グリップを握り込む。丸腰の相手を銃で脅すような真似はしたくないのだが、このままでは自分が危ない。
 しかし、サラは柔らかな笑みを湛えたままで、静かに佇んでいる。
「どうした、竦んで動けねぇのかい?」
「いいえ、怖くもないわ。玩具じゃないの? それ」
「ふざけるな!」
 乾いた銃声が闇に響く。
 しかしサラは、相変わらず微笑みを湛えたまま、恐ろしい刃と化す右手で、優雅に金色の髪を梳く。
「ほらね、当たらなきゃ怖くないの。当てるつもりがない拳銃の弾丸なんて、恐れる事はない」
「減らねぇ口だなっ!」
 舌打ちをして、トリガーに掛けた人差し指に力を込めるテリオス。
 耳に響く鋭い風鳴り、紅い閃光が弧を描く。銀色の瞳にくっきりと残る光の残像。
 硬質な音と、テリオスの手に感じた強い衝撃。
「う、嘘だろうっ!?」
 右手に握った拳銃の銃身が、中程からすっぱりと切断されていた。
 テリオスは我が目を疑うも、これでは使い物にならない。
「もう! とても固いわ、普通の銃じゃないみたいね。爪が痛んじゃう、これでも気を使っているのよ」
 右手をそっとさすりながら、サラは非難めいた視線をテリオスに向けた。
「あんたのその技は、もしかして王立軍の……」
「それ以上言ったら、この手で心臓を引きずり出すわよ?」
 テリオスの眼前に立っている、サラが放つ怒気に空間が軋んだような錯覚。
(こ、こりゃあ、とても敵わねぇ)
 赤い唇に浮かぶ笑み、常人より遥かに優れたテリオスの動体視力をもってしても、捉えられぬその姿。
 サラの姿が闇に溶け込むように掻き消える、テリオスは風の唸りに反応して体を固くした。左顎を狙い勢い良く迫る踵が視界の端に映る、サラの鋭い回し蹴りを両腕で防いだ瞬間、テリオスは弾き飛ばされるその勢いを使って後方へ大きく跳躍した。
 着地と同時に、黒いファイルケースをその場に置く。
「あら、降参なの?」
「ああ、あんたは強いよ。盗賊が長生きするには、引き際ってのも大事でね。だが、その機体はあきらめねぇからな!」
 負け惜しみかもしれないが、叫んだテリオスは屋根から身を踊らせた。暗い路地裏に着地して気配を消して伺う、どうやら追ってくる気配は無い。
 全身から吹き出す冷や汗、凄まじい殺気に晒された体が酷く重い。
「危ねぇ危ねぇ、さすが王都だ。あんなのが居るなんてな」
 壁に背を当ててぼやく。敗北を認めたくは無いが、命拾いをしたばかりの心臓が早鐘を打っていた。頬の傷に触れ、痛みに顔をしかめたテリオスは、ふと視界の端に映った派手な文字に気が付いた。

 『優勝賞金 金貨一万枚』

「おおおっ!」

 銀色の瞳を見開いたテリオスは、その大きなポスターを凝視する。
「そうか、開催は今年か……。へへ、なるほどな、どうりで」
 にやりと笑ったテリオスは、派手なポスターを剥がすとくるくるっと丸めた。

 ☆★☆

「さて、クララが怒ってなきゃいいけどな」
 まぶしい朝日。結局、朝帰りになってしまった。
 表情は乏しいものの、クララの無言の圧力はかなり堪える。
 今日は街で美味しいケーキでも食べさせてやろう。そんな事を考えながら部屋の扉を開けたテリオスは、思わず後ずさった。
「お、おいおい」
 テーブルに座っている、アリオスとクララがこちらを睨んでいる。
 テリオスに浴びせられる非難の視線、半眼になっている金色の瞳と青い瞳。
「朝帰りとは、いいご身分だねぇ、テリオス」
 嫌味たっぷりな姉の声音は、普段よりも一オクターブほど低い。
「いや、だから遊んでた訳じゃ無いんだぜ!?」
 顔の前でぶんぶんと両手を降って弁解していると、クララが椅子を立った。ぱたぱたとテリオスに駆け寄って抱き付くと、体に回した両腕にぎゅーっと力を入れる。
「お、おい、クララ?」
 金髪を揺らして、ふるふると頭を振るクララ。
「まったくこの馬鹿は、クララに心配掛けるんじゃないよ!」
「姉さん、だから俺は……」
「ほら、早く上がって。傷の手当をしてあげるから」
 姉の小言が、頬の傷に染みた。
「ごめんな、クララ」
 見上げる青い瞳を見つめ、素直に詫びる。
「テリオス……」
「ん、どうした?」
 珍しく小さな声で名を呼んで、ぎゅっとテリオスの右腕を引くクララ。
 腰を低くしたテリオスが目線を合わせると、
「おんなのひとの、においがする」
 ぷうっと頬を膨らませたクララの小さな指が、テリオスの鼻を思い切り抓り上げた。
「痛えぇっ!」
 俺は死ぬところだったんだぞと、頭の中で無実を訴えるテリオス。
 アリオスが、くすくすと笑っている。
 失うことなど出来ぬ温かくて大切な絆は、確かにテリオスの手の中にある。
 まぁいい、金貨一万枚の話はまた後だ。
 銀色の瞳に涙を浮かべたテリオスは、不機嫌そうに頬を膨らませている、小さな恋人のご機嫌をとる方法を思案し始めた。
 
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