中山芳子(千夕龍華)は偽預言者

世界基督教統一神霊協会(現在の名称:世界平和統一家庭連合,以下「統一教会」と表記)の分派として,通称「中山グループ(中山集団)」という団体が存在します。 この団体の教祖は中山芳子(2010年に「千夕龍華(せんゆうりゅうか)」と改名)と言い,その教えは統一教会の教えである統一原理のパクリです。 この団体について,まずは簡単に説明しておきます。

中山芳子は,自分の姪の調宏美と共に「天宙真の父母連合」という団体を作りましたが,これは文鮮明が2000年に創設した「天宙真の父母連合」の詐称でした。 つまり,名前をそのままパクり,自分の団体の名称として使っていたのです。 そこで統一教会と裁判になり,中山芳子は負けました。 (少なくとも,この時点で中山芳子は詐称という罪を犯しているのです。 中山は,文鮮明の指示で行ったと主張したそうですが,裁判でそれが嘘だと分かった,ということです。) それで,中山芳子は名前を新しく「天宙統一真の王国連合」と改称し,活動することにしました。 さらに2009年には,「代表:中山芳子」の名前によって新たに「天宙聖法真の王国連合」と改称しました。 そして2010年,中山芳子は自分の名前を「千夕龍華」と改名し,自分が天照大神であるとか太陽神であるとか完成した人間であるとか言って,今日に至るまで人々を惑わしています。

一方,調宏美は天宙真の父母連合(統一教会か中山グループの方か,はっきりとは分かりません)の野田育良(6000双:統一教会が行った6000組の合同結婚式に参加した人)と共同で「真の家庭共生育愛会」を設立し,(株)エンタープライズラムーンという会社も作り,活動をしているようです。 これは2003年頃の情報ですので,現在は名称が変わっているか,既に存在しない可能性もありますので,ご注意下さい。

さて,中山芳子が偽(にせ)預言者であることについて説明します。 中山芳子(千夕龍華)は「2011年6月19日に統一教会は解散する」と預言した(正確には,文鮮明からそのような霊的メッセージを受けた)そうですが,実際には統一教会は解散しませんでした。 文鮮明からの統一教会解散の指示もありませんでした。 つまり,中山芳子(千夕龍華)の預言は実現しなかったのです。 中山グループの信者曰く,中山芳子の教えには聖書も原理も入っているとのことなので,中山芳子のような人間を聖書ではどのように教えているかを調べてみましょう。

「ただし,預言者であっても,わたしが告げよと命じていないことを,不遜にもわたしの名によって告げたり,あるいは,ほかの神々の名によって告げたりする者がいるなら,その預言者は死ななければならない。」
あなたが心の中で,「私たちはが語られたのではないことばを,どのようにして知ることができるだろうか」と言うような場合,
預言者がの名によって語っても,そのことが起こらず,実現しないなら,それはが語られたことばではない。 その預言者が不遜にもそれを語ったのである。 彼におびえることはない。
(『聖書 新改訳2017』申命記 18章20~22節)

旧約聖書に書かれているモーセの律法では,偽預言者は死刑です。 それほど偽預言者の罪は重いのです。 次に,新約聖書を見てみましょう。

「偽(にせ)預言者たちに用心しなさい。 彼らは羊の衣を着てあなたがたのところに来るが,内側は貪欲な狼です。
あなたがたは彼らを実によって見分けることになります。 茨(いばら)からぶどうが,あざみからいちじくが採れるでしょうか。
良い木はみな良い実を結び,悪い木は悪い実を結びます。
良い木が悪い実を結ぶことはできず,また,悪い木が良い実を結ぶこともできません。
良い実を結ばない木はみな切り倒されて,火に投げ込まれます。
こういうわけで,あなたがたは彼らを実によって見分けることになるのです。」
(『聖書 新改訳2017』マタイの福音書 7章15~20節)

これは「山上(さんじょう)の垂訓(すいくん)」と呼ばれるものの一部で,イエス・キリストが言われたことばです。 本物の預言者と偽預言者の見分け方は,その実によって分かる,と言われています。 つまり,先に挙げた申命記の聖句と同じで,もし預言が実現しないなら,それは偽預言者が勝手に言った言葉にすぎないということです。 事実,中山芳子(千夕龍華)の預言は実現しなかったので,聖書によれば,中山芳子(千夕龍華)は偽預言者ということになります。

また,聖書によると,誰でも真(まこと)の神に立ち返らなければ,死後,最終的に火の池(ギリシア語で「ゲヘナ(γέεννα)」とも呼ばれている所)に投げ込まれます。 中山芳子(千夕龍華)も,悔い改めずに死んだなら,その罪の罰として,死後,永遠に苦しみ続けることになると聖書は教えています。 中山グループの信者は,このような聖書の教えを知らないようです。 まさに,カルト・マインド・コントロールの一つである情報コントロールをされているようです。 そして,中山グループの信者はこのようなチラシを郵便受けに入れて回っています。 (真ん中の絵は,空海であったり,ガンジーであったりします。 他にも何種類かあるようです。) もし勧誘されても彼らの言葉に惑わされないよう,ご注意下さい。

聖書によれば,天照大神とか太陽神などは偶像であり,真(まこと)の神ではありません。 聖書(旧約聖書と新約聖書)では,偶像礼拝は神が怒る行為として禁止されています。 つまり,聖書の教えも入っていると言いながら,中山グループの信者は偶像礼拝をして,神の怒りを買っているのです。 偶像礼拝は,モーセの律法によれば死刑であり,現代でも非常に重い罪であると聖書は教えています。 (偶像礼拝に関する聖句は,モーセの十戒と新約時代の戒めの関係を参照して下さい。) 中山グループの信者は,自分が何を言っているのか理解していないのです。 カルト・マインド・コントロールによって,中山芳子(千夕龍華)を盲信しているだけなのです。 どうか,彼らの目が開かれ,真実を知ることができますように。

2018年11月19日更新
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