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from 2005/1/15
Tesou

手相の見方



妊娠や出産に関する相

手相で言うところの子宝運・子供運とは、「生まれつきの体質」「身体が丈夫で健康な状態」を示しています。 すなわち、掌の血色・生命線・手首線・子宝線・結婚線などから、「体質的な身体の強さ」「体力の度合い」「性衝動の強さ」といった健康に関する要素を読み取り、 妊娠や出産に必要不可欠な、基礎的および体力的な条件が揃っているかどうかを推定するということになります。 因果応報の法則により、自分自身の持つ思考傾向や行動傾向、生まれながらに授かった遺伝的体質、日々の生活習慣が、そのような人生を引き寄せると考えるのがポイントです。

身体が丈夫で健康であるとされる相
 ・掌の血色‥体質‥‥健康的なピンク色が理想。白色は貧血で冷え性の傾向。
 ・人相‥体力‥‥人中と呼ばれる鼻の下の溝が真っ直ぐで広く深い相。
 ・生命線‥体力‥‥中指を延長したラインまで大きく弧を描き張り出している相。
 ・手首線‥体力‥‥クッキリ2~3本。
 ・子宝線‥性衝動‥‥感情線の始点に上下に数本の短い斜線が入っている相。
 ・結婚線‥性衝動‥‥本数が多いほど、性衝動が強い。

掌の血色が良いのは、血行が良い証拠です。 内臓が丈夫で栄養状態も良好であれば、頬や口まわり(⇒人中)、親指の付け根のふくらみ(⇒生命線)、手首(⇒手首線)など、体各部の肉付きが良くなります。 ホルモンバランスが良好であれば、性衝動(⇒子宝線・結婚線)を感じるのです。いずれも、妊娠や出産に必要不可欠な、基礎的および体力的な条件となります。 「丈夫な赤ちゃんを産むためには、母体も健康でなければならない」という至極当たり前の内容です。 いわゆる『子宝を授かる運命』を示すものではありません。解釈を間違えないでください。

こうした指標をもって、現実に子宝に恵まれるとか恵まれないとか、妊娠・出産・流産など、具体的な事柄がわかるわけではありません。 実際に子供をつくるかどうかは、あくまでも、ご夫婦が決める問題です。 また、自身の健康、相手の健康、年齢的問題など、子宝を望んでいたとしても願いが叶わないこともあります。 もし、手のひらにこうしたサインがあったとしても、必ず、絶対、子宝に恵まれることが決まっているわけではありません。 手相とは要素や可能性です。手相の示す意味をよく理解して、迷信に惑わされないようにして頂きたいと思います。

医者に診てもらうことも叶わなかった時代には、手相の暗示が子宝を授かる可能性を示すバロメーターとして、それなりに有用であったことは確かです。 しかしながら、現在では医療技術が進歩したおかげで、簡単な検査をするだけで身体の状態がすべてわかってしまいます。 妊娠から出産に至る過程についても、医学的に解明されています。不思議な力が働く余地などありません。 また、科学の発達によって、運命は変えられる時代になっています。 わざわざ手相から信頼性の低い情報を読み取る必要はありません。これらの暗示は既に役目を終えています。

子供ができる環境にあればできますし、できない環境にあればできません。最終的には、生物として子孫を残す能力があるかどうかです。 畑に種をまけば、芽が出て膨らんで、花が咲きます。これは自然の摂理です。そこに誰か何かの意思が関与しているわけではありません。 不妊症は、子供を望むカップルにとって悩ましい問題ではありますが、 どこに居るのかもわからない犯人(神仏、運命、守護霊‥‥)に罪をなすり付けたとしても、現実がどうなるものでもありません。 真剣に子供を望むのであれば、医学的なアプローチを第一に考えてください。



薬指の長さが示す意味

最近の研究では、薬指の長さは、妊娠中に胎児が受けた男性ホルモン(=テストステロン)の量に関係する事がわかってきました。 妊娠中、男性ホルモンの分泌が活発な環境にあれば、薬指の成長が促進されます。 逆に、男性ホルモンの分泌が不活発であったり、活性を阻害するような物質が多ければ、薬指の成長が阻害されます。 こうしたことから、薬指の長さを見れば、妊娠中の男性ホルモンに係わる胎内環境が推定できるということになります。 母体で胎児が成長する過程の指の長さの比率が、分娩後もある程度固定されるということがポイントです。

胎内の性ホルモン環境については、母体に由来する女性ホルモンが支配的です。このため女性ホルモンに係わる過不足の問題はふつう起きません。 妊娠中期になると、胎児の身体の中で新たに男性ホルモンをつくり出すようになります。 男性ホルモンは、胎児の発育状態・遺伝的問題・母親のストレスなどの影響を受け、過不足やバランス等の問題が起き易い環境にあります。 すなわち、胎児における男性ホルモン過多は女児の卵巣の機能障害(不妊症)、男性ホルモン不足は男児の脳の女性化(男性同性愛)という問題が起こり易くなります。

胎内のホルモンバランスの見方 ①  女性の場合(薬指と人差し指の比較)
 ・薬指が長い‥‥男性ホルモンの分泌が活発 ⇒ 男性型脳。不妊症の可能性。
 ・人差し指が長い‥‥   〃    不活発 ⇒ 女性型脳。乳ガンに注意。

女性の15~20人に1人は遺伝的に男性ホルモンの分泌が活発なタイプです。男性ホルモンに係わる不妊で一番多くみられるのは「多嚢胞性卵巣」と呼ばれる卵巣の疾患です。 この病気は家族性を持つことが知られており、最近の研究では遺伝子の変異に伴う疾患であることがわかってきました。 すなわち、遺伝的に男性ホルモンを多く分泌する体質であるがゆえ、薬指が長くなったり、不妊に悩まされることもある、ということです。 過労などによる一時的なホルモンバランスの乱れ等、後天的な要因による問題には適用することはできませんので注意してください。

胎内のホルモンバランスの見方 ②  男性の場合(薬指と人差し指の比較)
 ・薬指が長い‥‥男性ホルモンの分泌が活発 ⇒ 男性型脳。前立腺ガンに注意。
 ・人差し指が長い‥‥   〃    不活発 ⇒ 女性型脳。同性愛の傾向。

妊娠初期の胎児は、遺伝的性別に関係なく、すべて女性型です。 男の子は、成長過程で、自分の身体の中でつくり出した男性ホルモンの刺激を受けて、各器官を男性型へと変化させて行きます。 男の子は、身体を女性型から男性型へと変化させる必要があるため、胎内の男性ホルモンの環境に敏感です。 もし、変化の途中で何らかの不具合が起きると、胎児は男性型の完全体になりきれず、大脳などの一部で、女性的要素を保ったまま固定化されてしまいます。 この辺りが男性に先天的同姓愛者が多い理由です。これに対して、女性の同姓愛者は後天的要素が大きいようです。



小指の長さが示す意味

手相占いでは、「小指が短い・湾曲している女性は子供との縁が薄い」「妊娠し難い体質」「成長した子供についても不安や心配が絶えない」と言われています。 ここで、「小指が短い」というキーワードに着目すれば、薬指が長い人、すなわち、遺伝的に男性ホルモンを多く分泌する体質の人は、相対的に小指が短く見えるため、 多嚢胞性卵巣による不妊傾向の女性を見つけ出すひとつの目安として有効であったと思われます。 小指の長さそれ自体と不妊は何ら関係ない話ですが、薬指を基準にして、小指の長さを測ったところに意味があったわけです。

① 遺伝的に男性ホルモンの分泌が活発 ⇒ 薬指が長い ⇒ 相対的に小指が短く見える
     ↓
 『 多嚢胞性卵巣 』

この病気は遺伝子に起因するところの疾患です。不妊に係る遺伝子は、生物学的に見て明らかに劣性となります。本来なら、淘汰されて然るべきものです。 しかし、今日まで淘汰されずに残っているということは、この遺伝子には、他に何か有利に働くポイントがあったわけです。 そのカギとなるのが、いわゆる、姉さん女房的な資質(男性ホルモン過多に起因する男性型脳)です。世の中には、そのような資質を持つ女性に惹かれる男性も多いのです。 運よく、子孫を残す機会に恵まれた為、この遺伝子は淘汰されず、生き残ることができたものと推測されます。

また、「小指が湾曲している」というキーワードに着目すれば、「ターナー症候群」と呼ばれる疾患も対象範囲に含まれるものと思われます。 ターナー症候群とは、遺伝子疾患によって起こる女性に特有の低身長症です。発症頻度は2500人に1人程度。 典型的な先天性疾患を伴い、第二次性徴の遅延や欠如、小指の形にも短小・湾曲などの変異が見られます。 遺伝子の損傷の程度にもよりますが、多くは卵巣機能が未発達なため、無月経で不妊となります。 すなわち、遺伝子疾患を持つがゆえ、小指の形に異変が見られることがある、不妊に悩まされることがある、ということです。

② 性染色体異常 ⇒ 形質異常 ⇒ 小指の形に変異(短小・湾曲)
     ↓
 『 ターナー症候群 』

「小指が短い・湾曲している女性は子供との縁が薄い」という手相の暗示は、① 多嚢胞性卵巣、② ターナー症候群である不妊の女性の症状にピッタリと当てはまります。 上述のように、小指の変異と不妊との関連性は医学的に説明することができます。 小指それ自体が、何か神秘的なパワーを発揮して、妊娠の可否を決めているわけではありません。 遺伝子疾患は、小指の変異など身体的な特徴を発現することが多く、 実践的な手相鑑定の場において、不妊との相関性を見つけ出し易かったことが、これらの暗示の発見につながったものと思われます。

容姿や体形は個人差が大きく、生まれつき指が長い人も居れば、短い人も居ます。少しでも基準から外れれば、そのすべてを異常と捉えるものでもありません。 さらに言えば、指の長さ、比率、形状が、すべて基準内に収まっていたとしても、何らかの不妊につながる疾患を抱えていることもあり得ます。 問題の本質は、指の形や異変ではありません。不妊となり得る原因を持っているかどうかです。この辺りの見極めは医学的な検査を必要とします。 医学的にどのような理由で不妊となるのか、指の形だけに拘るのではなく、背景にある事柄を理解してください。

手相の見方 -応用編-

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