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from 2005/1/15
Column

入籍の日取り



日取り占いの真実

飛鳥時代に中国大陸から陰陽道(陰陽五行説)が伝わると、その思想が国政にも大きな影響を与えるようになります。 陰陽道は、まつりごとを行う際の吉日凶日の判断などにも重要な役割を果たすようになっていきます。江戸時代になると、こうした思想が庶民の間にも広まっていきます。 庶民も日常のありとあらゆる事柄に対して、神託に頼るようになっていきました。「始めよければ終わりよし」ことわざにもあるように、何事も始めが肝心です。 できることなら失敗は避けて通りたいものです。日取り(何かをする日を選ぶ)を気にするのは日本の文化です。

日取り占いは、古代の中国思想に基づいた占いです。 すなわち、中国思想に照らし合わせ、その日取りは縁起が良いのか悪いのかを判断するということになります。 「何かを示している」「必ずそうなる」というような科学的根拠に基づいた話ではなく、日付を方程式に代入し、吉凶を判断しただけの話に過ぎません。 神様が、市役所でその人の入籍日を調べ、運命を決めているわけではありません。得られた結果に有用性や有効性はありません。 それによって現実世界の何がどうなるというものではありません。あくまでも「縁起物」として捉えてください。

誕生日は生まれ変わらない限り変えられませんが、入籍日は自由に変えることができます。 すでに未来は決まっているというスタンスの占いが多くを占める中で、 吉日に婚姻届を提出するだけで開運につながるというのは、今までにない魅力的で都合の良い方法であったということができると思います。 日取り占いは、一種の開運術として広く取り入れられるようになり、迷信を大切にする国民性とマッチして急速に広まって行きました。 同時に、寺社や占い師の側としても、大事な収入源になって行ったことも忘れてはなりません。双方の利害が一致したわけです。

人は誰もが漠然とした不安を抱え生活しています。何をしても自信が持てません。 安心感を得るためには、身の回りのありとあらゆるものに対して、超自然的存在(神仏、運命、守護霊‥‥ )のご意向を伺い、お墨付きを賜らなくてはなりません。 特に、人生の大きな決断の場面においては、他の誰の言葉よりも心強い存在となり得ます。 占いが廃れないのは、超自然的存在、また、それらにまつわる、祟りやご利益というものを信じている人が多いということです。 その向こう側にあるとされる超自然的世界からのメッセージを期待しているからに他なりません。

良い事柄に関しては、誰の所為なのか、誰のおかげでも構いませんが、 悪い事柄に関しては、誰の所為なのか、どうしてそうなったのか、犯人を見つけたい、原因をハッキリさせたいという心理が働きます。 科学も発達していなかった時代には、その責任を超自然的存在に押し付けるのが最も合理的な判断であったわけです。 たまたま偶然では納得できません。その事件を引き起こしたのは超自然的存在であると考えたわけです。 天変地異、疫病、事件、事故、よい事わるい事、この世で起きたすべての事柄を神仏や怨霊や物の怪の仕業として人々は納得したわけです。

迷信に支配されていた時代は終わりを告げましたが、いまだにそうした宗教観は人々の心の中に強く残されています。 いきなり科学を持ち出して、超自然的存在を否定したところで、そう易々と頭を切り替えられるものでもありません。 この科学万能の時代になっても、身の回りで起きた事件の原因を超自然的存在に求めようとする方々が数多くいらっしゃいます。 今朝見た夢、手のひらのシワやホクロ、名前の画数、生年月日、星座、血液型など、その矛先は数え上げたらきりがありません。 ひとたび何かが起これば、自分以外の誰か何かの所為だと思ってしまうのです。

所詮、超自然的存在などというものは空想上の存在に過ぎません。神が存在するという思想それ自体が、迷信を出所とする嘘八百のデタラメです。 嘘八百をどう捏ね繰り回した所で、現実問題として、何も起こりません。 困った時には、誰か何かに助けてもらいたいと思うのは人情ですが、たとえ、どんなに心を込めて祈ろうとも、その想いが届くわけでもありません。 突如として空から現れた誰か何かが、あなたを助けてくれるわけもありませんし、邪魔をするわけでもありません。 巷に氾濫する迷信に振り回されないようにして頂きたいと思います。

確かに、入籍日を変えれば、占いの結果だけなら良くも悪くも変えられますが、それに従い現実世界までも変わるものなのか甚だ疑問が残るところです。 日取り占いは、中国思想に基づいて、日付の吉凶を計算した程度の話に過ぎません。それによって現実世界の何がどうなるというものではありません。 日取り占いの理論は、中国思想的には成立していると言えますが、科学的根拠は何もありません。 「占いの結果」≠「現実の世界」です。これを短絡的にイコール「=」と考えてしまうと危険です。たとえ、吉日に入籍したとしても、現実の人生は人それぞれです。

法律上のことは別にして、婚姻届を提出する日(契約の締結日)に運命的な意味などありません。 「入籍日が結婚のすべてを決める」という運命論は、科学的根拠もない占いの効能書きに過ぎません。占いの思想の中で、そうした役割を持たされただけの話です。 入籍日とは、戸籍上の記念日に過ぎません。そこに神秘的な力が宿っているわけではありません。婚姻という法律上の手続きに超自然的存在を求めないでください。 どうすれば結婚生活が上手く行くのか、背景にある事柄を理解してください。無理は通りません。方法を間違えないでください。

日取り占いが廃れないのは、人生を都合よく変えるための魔法として、また、人生に恵まれない原因を探し出すため道具として、 そして、お布施が寺社や占い師などにとって重要な収入源となっていることに他なりません。占いを必要とする人が居るから、占いを供給する人が居るわけです。 自分の人生の責任を誰か何かに押し付けたいと考えてしまうのは人情として理解できますが、入籍日の魔力などに罪をなすり付けたとしても、現実がどうなるものでもありません。 運命を変えていくのは自分自身だということを、まず肝に銘じて欲しいと思います。

「結婚は最大の開運術」といわれるように、単身では恵まれない人生だったとしても、結婚して仲の良い家庭を築くことができれば、人生が好転することもあります。 反対に、仲の悪い家庭では、双方の人生が暗転したりと、結婚の果たす役割は重要です。結婚の行方を決めるのは、入籍日に潜むとされる魔力などではありません。 二人の未来を決めるのは、夫婦それぞれの心がけ(人間性)次第だということを、まず肝に銘じて欲しいと思います。 間違っても、入籍日ごとき罪もない小さなものに人生の責任を押し付けないようにしてください。

入籍日に吉凶はありません。役所に婚姻届を提出する日については、二人の環境が整うタイミングで構いません。 「挙式日」「誕生日」「二人が出会った日」「大安」「元旦」「1122」など、二人が納得できる日を自由に選べばよろしいかと思います。

そうは言っても、悪い日に入籍して、早々に別居や離婚など、何か不吉なことでも起こったら心配という方は、迷わずに然るべきところで良い日取りを見てもらいましょう。 日取りの相談は、近所の占い師などでもお願いできます。お布施はおおよそ¥5,000~¥10,000程度です。 もし縁起の悪いことが起こっても、「吉日に入籍を済ませたおかげで、この程度で済んだ‥‥」と良い方に考えられます。 心配事は多々ありますが、入籍日に関しては、後々後悔せずに済むでしょう。効果の程は何とも言えませんが、安心感を得るためと認識されればよろしいかと思います。

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