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from 2005/1/15
Column

妊娠・出産・育児



不妊の悩み

子供が欲しいという願いは誰でも平等に叶うわけではありません。今日のように高度に医学が発達するまでの長い間、子宝は神さまの領域として扱われていました。 「子宝を授かる」「宿る」などの言葉が示すように、子供は誰か何かの意思により授けられるものであると考えられていました。 子孫繁栄にご利益があるとされる、神さま、仏さま。また、子宝に効能があるとされる、温泉、鍼灸、漢方薬、食べ物。 なにしろ、迷信に支配されていた時代のこと、人の知恵や知識でどうにもならないことは、超自然的存在にすがるより他に手はありませんでした。

子供を産むという行為(生殖行動)は、動物における原始的な活動のひとつです。 そこに、どんなに不思議な物語があったとしても、つまるところ、妊娠・出産とは、身体の中で起こっている生理的活動に過ぎないということを認識してください。 妊娠から出産に至る過程については、すでに医学的に解明されています。不思議な力が働く余地などありません。子供をつくるかどうかは、あくまでも、ご夫婦が決める問題です。 将来生まれるであろう子供の数や性別などは非常に気になるところですが、占いに聞いたところで当てになるものではありません。

決まったパートナーが居たとしても、(今は)妊娠を望まないという人も居ますので、母数が正確ではありませんが、不妊に悩む女性はその内の約2割といわれています。 不妊の根本的な要因は母体の高齢化(卵子の老化)です。これに生活習慣やストレスなどの要因も加わり、不妊率は年齢とともに上昇して行きます。 晩婚化に伴い不妊に悩む女性の数は増加傾向です。近年発展が目覚ましい生殖医療ですが、万能ではありません。 卵子さえ元気であれば、体外受精など、医学的な対処方法も残されていますが、肝心の卵子自体を若返らせる方法はありません。

生殖に係わる器官は、それ以外の器官に比べて老化が早いのが特長です。医学的な見地から身体的な出産適齢期は 18~25歳と言われています。 環境が許す限り、この範囲の中で出産を済ませてしまうのが望ましいようです。一方、上限のリミットは 35歳です。 外見上は健康で若々しそうに見えても、母体の高齢化(卵子の老化)は意外と早く、妊娠・出産する能力は年齢とともに衰え、その変化は不可逆的です。 出産とは「女性なら、いつでも誰でも可能な当たり前のイベント」ではありません。出産適齢期 18~25歳における、人生をかけた期間限定の勝負です。

不妊原因のひとつである子宮内膜症は、妊娠することが症状を抑えるための第一の処方とも言われています。 晩婚化により妊娠を遅らせることが、卵子を老化させ、病気を誘発し、自らが不妊原因をつくり出しているという皮肉な結果です。 社会的な環境は急速に移り変わっていきますが、それに伴い生物的な機能の方も順応するわけではありません。 身体的な出産適齢期が 18~25歳であるのなら、それに合わせた人生設計が必要です。 現在の社会環境において、「結婚適齢期」と「出産適齢期」は違うということをよく認識してください。

子供ができる環境にあればできますし、できない環境にあればできません。最終的には、生物として子孫を残す能力があるかどうかです。 畑に種をまけば、芽が出て膨らんで、花が咲きます。これは自然の摂理です。そこに誰か何かの意思が関与しているわけではありません。 不妊症は、子供を望むカップルにとって悩ましい問題ではありますが、 どこに居るのかもわからない犯人(神仏、運命、守護霊‥‥)に罪をなすり付けたとしても、現実がどうなるものでもありません。 真剣に子供を望むのであれば、医学的なアプローチを第一に考えてください。



子育て・育児

お母さんのお腹の中で、卵子と精子が受精した段階で、遺伝子DNAをはじめとする ① 先天的要素が確定します。 ① 先天的要素とは、遺伝的要素(性別、顔貌、容姿、思考傾向、行動傾向、性格傾向、得意分野、病気傾向‥‥)、家庭環境(家系、家柄、社会的地位、財産‥‥)など、 生まれながらに授けられた、その人を取り巻く環境のことです。人生の要素を100とすると、① 先天的要素は25~60%の影響力を持つともいわれています。 時には、その血筋に生まれただけで、人生が決まってしまうこともあります。代々の世襲などがそれに当たります。

両親から受け継いだ遺伝子DNAに起因する資質や性質は、努力したところで変えることはできません。 何事にも原因があって結果があります。何もしなければ、何も起きません。ある方向性を持った行動を取れば、それに従った結果が出ます。 成功するような人は、死ぬまでずっと成功につながるような行動をしていきます。失敗するような人は、死ぬまでずっと失敗につながるような行動をしていきます。 傍から見れば、何か得たいの知れない不思議な力に人生が操られているかのように映りますが、その原動力となっているのは遺伝子DNAの働きなのです。

運命と聞くと、神様から与えられた避けては通れない試練のようなものを連想します。 しかしながら、失敗した原因をよくよく分析してみると、常日頃の利己的な行動のツケによることが多いと気付きます。 利己的な行動の原動力は、遺伝子DNAに起因するところの資質や性質といった ① 先天的要素です。 これらは途中で修正することは難しく、一生を通じてその人の生き方に影響を及ぼします。 如何にしても、② 後天的要素や ③ 偶然的要素は ① 先天的要素の呪縛から逃れることはできません。これが巷で語られるところの運命の正体です。

 人生 = ① 先天的要素(遺伝的要素、家庭環境‥‥)
     + ② 後天的要素(育つ環境、経験、努力‥‥)
      + ③ 偶然的要素(運、チャンス、めぐり合わせ‥‥)

「宿命」(①)とは、先天的要素。生まれてから未来永劫変えられないもの。
「運命」(①+②+③)とは、後天的要素を含んだもので、ある程度変えられるのもの。
「運勢」とは、運命の勢い・強さと定義します。

宿命(①)は未来永劫変えられません。 運命(①+②+③)はある程度自分の力で変えられます。宿命は人生の設計図。運命は施工図にたとえられます。 設計図をもとに現実に沿ったものに書き直したのが施工図です。完成したものが人生となります。 運命とは、決められた未来という意味ではなく、「人生の方向性」という意味です。 その人が持つ性質や資質などを原動力として、「どのような人生を歩み易いのか」という意味になります。 ただし、これらは基礎の土台部分に過ぎないので、人生すべての行程が規定されるわけではないということを付け加えておきます。

人生には「たまたま偶然」という要素も大きく作用します。人との巡り合わせ、事件、事故、自然災害、寿命、病気など、その時は、ある日突然、断りも無しにやってきます。 人生に恵まれない原因を紐解いて行くと、ただ単に、運やチャンスに見放されただけという人も少なくありません。当然、その逆もあります。 ③ 偶然的要素は人智では予測不可能です。偶然的要素が重なれば、異常開運(⇔ 異常悲運)することもあり得ます。 したがって、上段に示した運命とは、その時点における「要素」「可能性」として捉えるべき性質のものであることを理解してください。

占いを信じていますと、「生年月日がすべてを決める」「手のひらのシワがすべてを決める」「名前の画数がすべてを決める」という運命論的な考えに陥りがちですが、 現実には、生まれながらに授かった遺伝子DNAをはじめとする ① 先天的要素が人生の方向性や可能性を決めているということになります。 ある方向性を持った行動を取れば、それに従った結果が出ます。こうして今の人生があるのは、日々の行いの結果であり、たまたま偶然が重なった結果です。 あなたの人生に何か得たいの知れない力が働いているわけではありません。

人には、無限の可能性が秘められているわけではありません。遺伝子DNAに起因するところの人生の方向性は、間違いなく存在します。 努力する方向性を見誤れば、芽が出る確率も低くなります。もともと備わっていない資質を伸ばそうとしても、良い結果が得られないのは言うまでもありません。 したがって今後の人生修養にあたっては、生まれつき授かった先天的要素を活かす方法、あるいは欠点を矯正することを考えるのが重要です。 まずは子供の宿命(=思考傾向や身体的特徴)を知り、生まれ持った資質を活かす方法をよく考えてください。

ことわざで「三つ子の魂、百まで」と言われるように、三歳までの情操教育が、その後の人生に大きな影響を及ぼします。 なるべく早い時期に、その子の個性や性格をつかみ、良いところはさらに伸ばしてやってほしいと思います。 一方で、人生はどこから芽が出るか、また、どう転ぶかわかりません。 たとえ短所であっても、それらもひとつの個性として、人生に役立つように育てて行くことも考えてみてください。 遺伝子DNAは親から子供へと受け継がれていきます。トンビから鷹は生まれません。突然変異は起こりません。親は自分自身を鏡としてください。



分娩日の運命的な意味について

「占いの結果が良くなるように分娩日を操作したら本当に運が開けるか?」と考えた事がある方もいらっしゃるかと思います。 ‥‥ところ変わればですが、日本に比べ占いが盛んな韓国や台湾などでは、生活の中にも深く占いが入り込んでいるようです。 日本では考えられないことですが、子供の運を開くためにと、占いで分娩日を決め、その計画通りに子供を産んでしまう人もいるということです。 分娩日~名前~将来、すべての事柄を占いで決めてもらうのです。 意外とありがちな話ですが、占いを信じ過ぎるがゆえの思い込みとは非常にこわいものです。

確かに、分娩日を操作すれば、占いの結果だけなら良くも悪くも変えられますが、それに従い現実の人生までも変わるものなのか甚だ疑問が残るところです。 誕生日占いは、中国思想に基づいて、分娩日の吉凶を計算した程度の話に過ぎません。現実の人生とはリンクしません。架空の世界の話です。 誕生日占いの理論は、中国思想的には成立していると言えますが、科学的根拠は何もありません。「占いの結果」≠「現実の世界」です。 これを短絡的にイコール「=」と考えてしまうと危険です。たとえ、分娩日が同じであったとしても、人生は人それぞれです。

生まれてくる子供の資質は、両親から受け継ぐ遺伝子DNAに大きな影響を受けます。 ある研究によれば、その人が持つ資質を100とすると、その内の50%は両親由来の遺伝子の影響を受けることがわかっています。 占いを信じていますと、「分娩日が人生のすべてを決める」「手相が人生のすべてを決める」「名前の画数が人生のすべてを決める」などという運命論的な考えに陥りがちですが、 現実には、親から受け継いだ遺伝子DNAや生まれた時の環境が、人生の方向性(=どのような人生を歩み易いのか)を決めているということになります。

女性にとって、妊娠や出産は人生最大のイベントのひとつです。占いなどの神秘的なことに興味を持っていますと、妊娠や出産と運命とを結び付け、 その意味などについて深く考えてしまいがちですが、その実体は人間に備わっている生理的活動のひとつに過ぎません。 すべては遺伝子DNAにより規定されたプログラムに従っています。妊娠や出産する日時に運命的な意味などありません。 そこに神様やら運勢やら神秘的な力が関与しているわけではありません。妊娠や出産という人間の生理的活動に神秘的な存在を求めないでください。

胎児は、受精によって決定された遺伝子DNAのプログラムに従い成長して行きます。 たとえ、いつ生まれようと、どんな方法で生まれようと、分娩の前後において胎児自身の何が変わるというものではありません。 分娩を境に家庭環境が変化するわけでもありません。体外から見れば、分娩 ⇒ 誕生ですが、胎内の胎児から見れば、その前後でも一貫とした生命の流れの中にあります。 分娩は、胎児にとって住環境が変わる程度の小さなイベントに過ぎません。胎児が生まれながらに授かった遺伝的要素と分娩日は何ら関係ないことは明らかです。

  受精 ―――― 分娩 ―――― 
  DNA ―――――――――――≫ 死ぬまで変わらない

すべての出発点は遺伝子DNAです。両親から優れた遺伝子を受け継ぎ、相応しい教育を受け、努力を惜しまず、 さらには、人やチャンスにも恵まれ、その結果として良い人生を歩むことができるわけです。 これを分娩日に潜むとされる魔力だけに頼り、楽な人生を歩んで行こうと企んでも、よい結果が得られないのは言うまでもありません。 たとえ、誕生日占いの結果だけが良くても、現実が伴わなければ何の意味もありません。 吉日生まれというだけで、安泰な人生が約束されるわけはありませんので、あまり迷信に惑わされすぎなようにして頂きたいと思います。

法律上のことは別にして、分娩日に運命的な意味などありません。 「分娩日が人生のすべてを決める」という運命論は、科学的根拠もない占いの効能書きに過ぎません。占いの思想の中で、そうした役割を持たされただけの話です。 分娩日とは、個人を識別するための戸籍上の記念日に過ぎません。そこに神秘的な力が宿っているわけではありません。 重要なのは、どのような先天的要素を持っているのか、そして、それらを活かすべく努力や経験を積み重ねてきたかということです。 どのような原理で人生が形成されるのか、背景にある事柄を理解してください。

誕生日占いが廃れないのは、人生を都合よく変えるための魔法として、また、人生に恵まれない原因を探し出すため道具として、 そして、お布施が寺社や占い師などにとって重要な収入源となっていることに他なりません。占いを必要とする人が居るから、占いを供給する人が居るわけです。 自分の人生の責任を何かに押し付けたいと考えてしまうのは人情として理解できますが、分娩日の魔力などに罪をなすり付けたとしても、現実がどうなるものでもありません。 運命を変えていくのは自分自身だということを、まず肝に銘じて欲しいと思います。

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